テロを火事として書き記す新聞は情報公害である。たとえそれが社説でも

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例の京アニでの事案はいまだに犠牲者の身元が確定できないほどの状況であることからも分かるように、単なる一般火災の類では無く、れっきとしたテロ行為によるものに他ならない。消防庁も事案直後に出している報告書で、該当建造物では火災に対する備えを十分以上に行っている事を報告している。

にもかかわらず各新聞社では社説の中で、建物の管理が悪い、防火が十分成されていなかったのではないかといった、頓珍漢な話を挙げている。社説だから一般記事じゃないので別にいいじゃんという言い訳もあるのだろうけど、新聞に書かれた文面である以上、相応の責は持たねばならない。しかもその内容がトンチキで事実誤認で責の無い人を叩くものであればなおさら。


で、個人ベースでの思い付きや誤認だけでなく、新聞社があんな社説を出して権威づけしてしまったからだろう、結局消防側がわざわざ報告する形で、防火対策は十分であったことを説明しなきゃならなくなった。本来なら公的に出されている情報を基に、報道サイドが広める話であるのに、逆に報道が広めている問題のある情報を打ち消す必要が生じているとは。

すべてがすべて、というわけでは無いけど。タイトルに挙げたように、新聞は今や情報公害の類に該当する品質となっているとしても、決して過言では無いのだろうな、というのが実感ではある。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月23日 07:24に書いた記事です。

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