昔のパソコンソフトのプロテクト

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最近は実務用以外のパソコンソフトはとんと買っていないし、購入したとしてもダウンロード販売のもので物理的なパッケージのソフトは皆無に等しい。気まぐれで100均か何かで買ったシンプルなゲームソフトが最後の購入だったような気がする。

そんなわけで現状のパッケージのゲームにおけるプロテクトがどうなっているのかは分からないけど、一時期物理的なプロテクトが流行っていたよね、というお話。昔はフロッピーディスク(磁気媒体の記録メディア)にプログラムが入っていたのだけど、容易にコピーされないようにと、プロテクトがかかっていた(某大戦略でコピーしたソフトを使っていると敵陣が核ミサイルを撃ってくるってのは有名な話)。けれどそれだとハードディスクに転送ができない、できても稼働できないので、ハードディスクでの利用が浸透してくると、困ったことになる。

そこで、ハードディスクへと容易にコピーはできるけど、別途用意したアイテムを使って入力をしないと、ソフトが動かなくなる仕組みが導入された。アイテムは物理的なものでコピーはできないから、正規のソフト購入者にしか入力ができないという次第。ビーストロードでは立体文字みたいな赤と青で書かれた絵と文字の図版を用意し、それを色眼鏡を通じて読んで正しい文字を入力していくというもの。この図版が無いとゲームができないわけだけど、図版はコピーができないようになっているので、ソフトだけコピーしても無意味だよ、という次第......って写真の眼鏡が逆写しになってるな。


他にもコピーできない位に小さな本を使ってパスワードを入力させたり、円盤を回転させて絵柄を合わせて文字を提示したり、暗号表を用いたり。手元には無かったけど、USB端子か何かに専用の機器を差し込まないとソフトが動かない仕組みってのもあった。

この類のものはコピーできない物理的なアイテムで購入者を判断するもので、確実性は高いものの、コスト高になるし、ユーザーがストレスをためまくりになるので、Lose-Loseな感じだった。すぐに廃れていったような気もする。

実のところインターネットが普及して、オンラインでデータを提供するとか、購入者登録をして動かすタイプのソフトになれば、この類のプロテクトは必要がなくなるからねえ。

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このページは、不破雷蔵が2019年7月 8日 07:22に書いた記事です。

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