自由業・自営業の人は好きで仕事をしているのかもしれないけど、タダでやるわけじゃない

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定期的に話題にのぼる、好きなことをしているという印象の強い業態の自由業・自営業の人に対する、失礼ともいえる仕事のアプローチ。よく考えてみたらこの類の失礼話って、企業に向けて行われることってないよね、的な。大手商社に飛び込み営業をして「ここに大きな看板を立ててくれませんか、無料で」とか商談しようものなら、たたき出されるのがオチなのに。

要は「好きな事をしている自由業・自営業の人は道楽でやっている部分もあるのだから、お金など請求するのはおこがましいよね」という考えがあるのかもしれない。あるいは何度となく言及しているけど、「つながりができるから、宣伝になるから、それが仕事料」ってところ。ああ、この構図って報道メディアが専門家などに資料や意見を求める時の姿勢と同じだわ。

昔はそういうものなのかなと応じてしまったり、他の人の状況を知る機会も無かったので言われたことを素直に信じてしまったというケースも多々あったのだろう。けれど今では双方向で情報がやり取りされる時代。これっておかしいよね、という思いが実情と共に共有化され、全体像が見えてきたりするわけだ。

「好きな事をしているのに金取るの?」という話には「好きな事をしてるからこそ金を取るの」でそのまま返せばいいのでは、と思う。好きな事をしてお金を取らないってのは、その成果物を内包している場合。他人に渡す場合は、好きな事の成果物であるからこそ、お金を出してもらわねばならないのだな。自分が好きな事ってのは、作ったり考えたりする事であって、あなたのために作る事ではないのだから。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月10日 07:32に書いた記事です。

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