コストとマナーの関係

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この類の話をすると必ずといっていいほど「そうじゃない事例もある」「しかるべきコストを提供できない人を切り捨てるのか」といったご意見や反論をいただくのだけど。前者はそういう事例も確かにあるよね、でもこれはあくまでも傾向的なもので、オールorナッシングってことではないからって説明するしか無いし、後者は知らんがな、てオシマイ。相応なコストを支払わずにサービスを享受しようとするってのは、逆にそのサービスを提供する側に失礼ですらある。

で、今件はいくらでも似たような事例は上げられるし、理由としても単純に高コストを出せる人はそれなりにマナーを弁えているだけじゃなく、コストを出した場合、その上で乱雑な態度をして追い出されたら損をしてしまうから、言われた通り大人しくしている、つまり自分の損得の上でも礼儀正しくなってしまうってことだと思う。有名タレントとのお食事会に10万円も払って参加して、その場で暴れてつまみ出されたら、もったいないからねえ。

ただこれって線引きが非常に難しい。どのぐらいのコスト提示をすれば、提供側が望む結果を導き出せるかについて、具体的な指標があるわけじゃない。シミュレーションゲームのようなパラメータが用意されていて、それを基に概算できるのなら楽なのだけど。例えば牛丼1杯を1万円にしたら、粗暴な客は激減するし、炎上問題も見受けられなくなるかもしれない。けどそのような牛丼屋にどれほどの人が足を運ぶのか、利益は出るのかってことになる。また、利用者のマナーというか治安の良し悪しも指標化が難しいのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2019年5月 8日 07:37に書いた記事です。

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