「培養肉ステーキ」が将来登場するようになるかも

| コメント(0)
牛の筋肉細胞を培養しサイコロステーキ状の組織をつくることに世界で初めて成功したと、日清食品ホールディングスと東京大の研究チームが22日、発表した。肉本来の歯応えを持つ「培養ステーキ肉」の実用化への第一歩になるという。

研究チームは、牛の筋肉細胞を特殊な培地で育てて細長い筋繊維を作製。層状に重ねて培養することで長さ1センチ、幅0・8センチ、高さ0・7センチの弾力のある筋肉組織を実現した。培養肉は多くの細胞をミンチ状に整形する研究が進んでいるが、ハンバーグには向いてもステーキ肉のような食感を出せなかった。竹内昌治東大教授は「筋肉組織の基本を作ることができた。今後はさらに大きな組織を作製する」と話す。


培養肉の技術そのものはすでに存在していても、生成できるのは加工肉的な素材であって、元々の肉片のようなステーキとかの一枚肉の類を作ることは困難だった。けれど今回の技術で、本物の肉同様の歯ごたえを持つ培養肉を作ることができるようになるかもしれない、少なくともその野望に一歩近づいた、というところ。

元々自然に採れる肉を培養する意味がどこにあるのかというところだけど、記事にある通り、環境負荷の低さや管理の容易さから、工場での効率的な量産が可能になるってのがポイント。

まぁ、この類の話は技術的に確立が出来たとしても、コスト的に割りが合うのか否かが、普及においての大きな課題。人造ステーキ肉が作れても100グラム5万円とかするのでは、誰も買うはずはない。少なくとも現状の自然の肉と同等で無ければならない。無論、味の面でも相応のものでないといけないけどね。

将来には銀河鉄道999での話のように自然ステーキとか人造ステーキとかいう区分が登場するようになるのかもなあ、と思ったりもする。小型の自動ステーキ製造機が自販機的に登場するとか、ね。まぁ、その前にカップヌードルのかやくに、この培養肉的なものが使われることになるだろうけど(笑)。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2019年3月23日 07:50に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「民放AMがワイドFMにシフトするかもしれないという動き」です。

次の記事は「すき家の新作は和風のオニサラ牛丼」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30