お金儲けのための仕事の選択と、自分のしたいことのための選択と

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流行の職業が話題に上ると、必ずついて回るのが、その職業はお金をゲットしやすいか、儲けられるのかということ。お金は色々なものに置換できるリソースの概念だから、そりゃああればあるだけ選択の幅は広がるし、楽もできるし、夢も叶いやすくなる。けれど、現状で稼げる、お金を容易に手に出来る職業っぽいから、その職業を目指すという選択は、果たして正しいのだろうか。

選択をしたその時にその職に就けて、しかもそれ以降周辺環境がずっと変わらないのであれば、その選択に間違いはない。楽を出来て年収1000万円のお仕事があり、それは一生涯変わらないとなれば、選ばないわけがない。


けれど現実としては、指摘の通りタイミング。流行り始めて高給取りになれるってのは、需要がたくさんあるけど供給がおいついていないから、希少価値となり、高給を取れるという需給の関係に従ったまでの話。そのような状況を見て、慌ててその職につこうと画策し始めたのでは、自分が就く頃には環境は大きく変わってしまい、当然需給関係も変化を来たしている。株式取引の仕手戦みたいなものだな。

だから、お金をゲットしたいという目的が主軸で職を考えるのなら、そのような環境変化を正しく見極めて選択をする、それが無理だと思ったら、指摘されている通り「時代を問わず常に高給取りの仕事」を目指すのが無難。あるいは常に少数属性で希少価値な存在となり、価値を見出してもらえるようなポジションにつくように努力を続ける必要があるってことかな。

それが難しいと判断したら、せめて自分を見つめ直し「得意で」「面白く」「そこそこ稼げる」仕事を見出すのがよいというのは道理ではある。あるいは以前言及したけど「自分では当たり前と思っているけど、他人にとっては価値があるものだと認識されるようなもの」を探すこと。


あとはこの考え方は、ある意味残酷ではあるし、先のAIやコンピューターに取って代わられる仕事云々ってのにもつながってくるのだけど。「誰でもできる仕事には、誰でももらえる程度の対価しか手に出来ない」という事実。いわゆるコモディティ化。コピペで済む仕事は単純なアルバイト同様のものだとの認識となってしまう。YouTubeでコピペ動画を使って小遣い稼ぎとかいう、例のスパムメールの中身みたいなものだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年2月28日 07:16に書いた記事です。

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