ツイッターの凍結問題と規約動向

| コメント(0)
「性的に露骨な行為をする未成年者のイラスト」「児童の性的搾取について妄想すること」などを禁止する――Twitter Japanが公開している「児童の性的搾取に関するポリシー」が、ネット上で話題を呼んでいる。一部のTwitterユーザーからは「NGの基準が曖昧」「思想の自由を侵害していそう」など困惑する声が出ている。

先日からちらほらと話に上がっていた、絵を得意とする方々のツイッターアカウントの凍結問題。先日ツイッターの規約に変更が加えられたとのことで(いつ変更になったか、更新履歴が無いので確認はできず)、それが原因じゃないのかという指摘もあるけど、この類の規約ってのはえてして明確な表現をしてしまうと、そのガイドラインぎりぎりを攻めて来る、グレーゾーンを探って居座る人が出てきてしまうので、曖昧な表現となってしまうことが多い(検索エンジンまわりでは痛いほど経験している)。

ただ、明確なラインが無いと、自粛なり萎縮してしまうってのも否定はできないし、判断が難しい領域の表現をしたい人は使えないじゃんということになる。あるいは判断基準そのものが正しいのかどうか、自分では判断できないという禅問答的なケースもあるだろう(これぐらいは大丈夫なんじゃないの、と思ってたらアウトだったとか)。


ツイッターの決算発表まわりの記事でも何度か言及しているのだけど、昨今のツイッターではしきりに健全性をアピールしている。広告収入が多分である同社にとっては、健全さを自称できないと、命にかかわるお話ではあるからね。第一ちょいと前まで、ツイッターの上で展開されているあれこれに関して、不健全だ不健全だと大騒ぎされたことについて、もう忘れてしまった人はいないよね。

まぁ、その時の騒ぎの少なからずを占めていたフェイクニュースの話も合わせ、昨今のトレンドであるポリコレ騒動が関わっているってのが頭を痛めるところではあるのだけど。

他方、妄想や行為助長に関しては色々と考えるところも。ツイートは公言に他ならず、駅前通りで同じ事をできるかどうかという問題なんだよね。自分で考えることと、それを不特定多数に開示することは別問題。表現の自由はあるけど、特定の場でそれを成す場合には、その場でのルールは守る必要がある。何でも自由にできるってわけでは無い。

まぁ、日本の事例だけなのかもしれないけど、アウト判定にかかわる部分の曖昧さがあまりにも揺らぎすぎているのが問題の一つではあるのだけどねえ。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2019年2月26日 07:13に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「くら寿司でハンバーガーが提供される時代」です。

次の記事は「言うだけならタダだけど、相手にとってはダメージだよ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30