コンビニの雑誌の防犯効果の話

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先の「成人向け雑誌」のコンビニでの取り扱い中止話に絡んで、コンビニでの雑誌は防犯対策、効果が云々って話があった。要は立ち読みをする人が店舗内にいると、強盗などがプレッシャーを覚えるというものだ。邪魔される、騒がれるリスクがそれだけ高まるわけだから。

ただこれって、当方は聞いたことが無い。類似の効果として、中にお客がいることが外からも見えるので、安心して中に入れるという呼び水効果があるという話はよく見聞きしているし、コンビニの関連誌などでも目にしたことはある。ただそれはまだコンビニが生活に密着しきっているとは言えない時期の話で、今では放っておいても客はどんどん入ってくるからなあ、という気が。

防犯効果とか呼び水効果ってのは、数字化が難しい。客の数をカウントしても、それが呼び水の結果だと実証するすべはない。色々と可能性を考えて、それなら道理が通るからやっておいた方がいいでしょう、ビジネスにもなるしって程度のもので、他のあれこれで同様の効果が得られたり、必要が無いような環境になれば、存続させる優先順位は低くなる。

雑誌の呼び水やら防犯効果が薄れて、優先順位が低くなったのではと実感させられたのが、上にある雑誌コーナーが見える窓部分に設置されたデジタルサイネージ。2010年の話だから、スマホがまだ出てきてあまり時間が経っておらず、従来型携帯がメインベースだった時代。この時点ですでに、コンビニの雑誌の意義はこれまでとは変わってきていたのかな、という気がする。

結局のところいまや、コンビニの雑誌は「警察官立ち寄り場」のお札と同程度のお話なのかもしれない。米国でのドーナツ店での話のようなものならともかく、あまり期待はできない気がするけどね。

確実に売上にはプラスとなるし集客効果もあるし防犯効果もあるかもしれない。けれどそれらは些細なもので、コストはかさむしトラブルの元にもなるし面倒くさい。コスパ最優先が信条のコンビニとしては、そろばん勘定が合わないのならばさようなら事案になるのは当たり前の気がする。


呼び水やら防犯やらの件ならイートインコーナーがその代替となっているという話もあるし。ただイートインって客層次第では逆に客を寄せ付けない毒性アイテムとなるので注意が必要なんだよねえ。匂いとか強烈だったりするケースがあるのだよな。

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このページは、不破雷蔵が2019年1月24日 06:47に書いた記事です。

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