ツイッター上への漫画のお試し版の展開傾向

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揶揄とか非難というわけでは決してないのだけど、そう受け止められてしまうかもしれないのであえて具体例は挙げておかないけど。そして当方のタイムラインでの特性に過ぎないのかもしれないけど。今月に入ってから、ツイッター上に自前の作品、単行本の名シーンや紹介画像ではなく、第一話をそのまま順次掲載するスタイルが増えているように見える。

パターンも大体似ている。あえて単行本の最初の話という表現ではなく、単純にツイッターへの描き下ろし的な投稿作品として掲載をはじめ、リプライでどんどんつなげていく。そして第一話分を掲載し終えたツイートか、それに連なるツイートで、実はこれは自分の作品の単行本の第一話でしたー、興味があったら買ってね、という仕組み。

アマゾンをはじめとしたネット通販や、出版社の公式サイトではお試し版として単行本の第一話分を立ち読みとか試読という形で読ませるスタイルが増えている。要はこれをツイッターの上でも積極的に始めてみようというムーブメントなのだろう。

サイト上の試読ではそこにアクセスした人へのアプローチという、能動的な動きへの対応になるけど、ツイッターならフォロワーのタイムライン上にずらずらと並ぶので、受動的にアプローチをしていくことが可能になる。さらにリツイートされる事でフォロワー以外の人にもリーチが届くので拡散もされやすい。

面白い話傾向ではあり、タイミングがあまりにも一致している事から、何らかのテキストなり方法論的なものが共有された結果かな、あるいはどこかでやってみたらすげー効果が出たので我も我もということなのかな。当事者でないとこの辺りは分からないし、公言されることは無いのだろうけど、いずれにせよそういうスタイルが急激に広まっていることは事実ではある。

ただこれって、作品によって有利不利が出てきちゃったりするし、ツイートする作者本人のアカウントの特性次第で大きな差が出てくるし、数が増えてくると一様に避けられてしまいかねないし、色々と難しいのだよね。方法論の一つとしては正しいし、興味深いのだけど。この辺りは関係者や有識者とブレストをしてみたいところではある。

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このページは、不破雷蔵が2019年1月23日 07:59に書いた記事です。

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