デジタルなフェイクの分析方法とFotoForensicsと

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例の某国の無茶ぶりな「証拠」の数々がツッコミまくられているのをツイッターのタイムラインで眺めながら。あれがありなら、機体の写真だけを出して「高度10キロで飛んでいる」「高度10メートルで飛んでいる」どちらの主張も可能になるよねぇ、という率直な感想を抱く当方。ふたばちゃんねるのコラ掲示板でももう少しまともな切り口でネタを提供してくるのだけどな。


で、該当写真へのツッコミの中で挙げられていたツールをキーワードにして探してみたら、デジタルなフェイクを精査するという話がいくつか検索に上がったので、覚書。全部を全部使いこなさないと生きていけないってことは無いだろうけど、精査機関などではこの類の話は朝飯前のラジオ体操レベルのものなんだろうな。


そしてツッコミで直接使われていたのがFotoForensics。「画像の一部が修整または「Photoshop」されたかどうかをエラーレベル分析(ELA)という手法で検知するツールです。画像をアップロード、またはそのURLを入力すると、クオリティの違いを元に、修整された可能性がある部分をハイライトしてきます」とのことで、難しい操作はいらないし、ブラウザで利用できる優れもの。ネタとして使った写真もこの通り......ってこれは元々アマゾンの商品紹介用の写真だから、背景部分などをレタッチしたものと推測されるので、こういう結果が出るのは当然。


この類の話には、正常状態のものとの比較が欠かせない。ということで空自が公開しているF-35Aの飛行シーンから適当にキャプチャして確認したところ、合成では無いのにも関わらず、機体部分が怪しいよという結果が出てしまった。高速で移動しているから、そういう判定が出てしまった可能性はある。まあ、色々なツールを利用して結果を付き合わせて検証するのが大切だということではあるな。

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このページは、不破雷蔵が2019年1月25日 07:36に書いた記事です。

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