ウェブ漫画の活性化とコモディティ化と

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コモディティってのは一般的な商品のことで、誰もが容易に手に入るような、メーカーが違ってもあまり差異を覚えないあれこれを意味する。コンビニやスーパーでさくりと手に入るナショナルブランドのカップ麺とか、しょう油とかキャベツとか、せっけんや歯ブラシのようなもの。元々コモディティ化ってのも経済学的な言葉で、買い手から見ればどこの商品でもさほど変わりが無いやと認識されてしまう類のモノ。

今件引用元ではウェブ漫画がそれに該当するようになったと指摘している。無料だから取得ハードルは極めて低い。各サイトでは多様な連載が掲載されているし、集約サイトならそれらを一気にまとめて精査できる。よほど飛びぬけたもの、目に留まったもの、好きなもので無い限り、たくさんあってそれなりに目を通してもいいかなというものの集合体となり、相対的に一つ一つの価値が落ちてしまう。

個々の漫画を気に入ってブックマークしていくと、「これまでは雑誌でまとめて買ってその中からお気に入りのを読んでいく」だったのが「これからは自分の好きなものだけを選んでチェックできる」ようになり、便利だな、お寿司ならばセットバックで買っていたものを一品ずつ頼めるカウンターでの回らないお寿司のようだなとなり、いい時代になったと思っていたのだけど、気が付けばそのブックマークも山ほどのものとなり、なんか時間がある時に巡回すればいいかな、となってしまう。全体的に。

バイキング料理はたまに食べられるから嬉しいのであって、あれが毎日の食事として用意されると、並べられている料理全体への目新しさ、注力が失われてしまう。いつだって容易に手に入るものは、一つ一つへの価値が思いっきり下がってしまうことをも意味する。近所に有名どころの観光地があると、いつでもいけるから、堪能できるからと、かえって足を運ばない、「すぐにいける」という状態だけで満足してしまうのと似ている。あるいは、電車のつり革広告で雑誌のあれこれのダイジェストを目にしていると、雑誌そのものを買わなくてもいいかなと思ってしまうようなものかも。

もっとも、ウェブ掲載式のコミックが広まっていく、そしてそれが無尽蔵に増えていくって状況は止めようが無い。儲からないから撤退するしかってことで法人系のは減るかもしれないけど、個人ベースでは相変わらず増えていく。そろばん勘定など関係ないとか、宣伝として考えているからとかいう理由もあるからだ。

コモディティ化した状態で、どのようにビジネスを展開していけばよいのか。先行する他ジャンルの商品展開・市場戦略を参考にして、道筋を創っていかないといけないような気がする。

まぁ、コモディティ化云々ってのはウェブ漫画に限った話では無く、情報関連のジャンル全般にいえるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2018年12月30日 08:01に書いた記事です。

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