「異世界転生もの」の人気の理由

| コメント(0)


先日の【ファンタジーの文脈とかお約束が分からない】で触れた話の再整理。自分でもかなりすっきりとした解釈で、色々と使い道がありそうな感があったので。

物語ってのは時としてそこで語られている背景を知っていることが前提となる場合がある...っていうかその方が多い。イントロダクションが用意されていたりするのもそれが原因。ファンタジー世界のお約束が分からなければ、話の中で語られている常識が理解できないので、その世界に没頭することは難しい。極端な話、英語を知らなければ英語で書かれている物語は理解できない。そういうレベル。

で、「異世界転生もの」が人気なのは、主人公が読み手と同じポジションにあって、異世界に転生して現状が分からず右往左往しているところに、神様とか異世界の人達があれこれ教えてくれたり、異世界で四苦八苦しながら常識やらルールやらを学んでいくチュートリアル部分をも、物語そのものとして組み込んでいるからではないかな、というのがある。普通の話でこれをやると違和感を覚えるけど、そういう設定ってことならば何の不思議なところもなく読めてしまう。世界観の説明自身がそのまま物語となっていくという、非常に都合の良い構造だったりするわけだ。

一方で非常に便利なゲーム的操作性の部分、例えばステータスがゲーム画面のように表示されたり、無限の容量を持ち自動整理も行われる収納庫を持っていたりとか、レベルとかクラスといった、ゲーム的インターフェイスは読者層もすでに知っているだろうということで、当たり前の、すぐに理解できるものとして設定されているし、主人公もそれで安心をしてしまう。

誰に見せるのかという観点も併せ、「異世界転生もの」はよくできてるなあ、という気がする。先に記事にした「輪廻転生論の現代版、宗教のようなもの」という解釈も合わせて考えると、モノスゴイ文化なのかもしれない。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2018年11月27日 07:15に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「自宅で一人焼き肉用のアイテムとか」です。

次の記事は「善意だけでは継続しない」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30