サービスが終わっても自分のデータを手元に残してオフラインで遊び続けられる対策ありのゲーム

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そういや「ときめきメモリアル」の続編的な感じでアプリゲームが登場したよなぁ、という記憶をサルベージしながら、ちょいと驚いたニュースが入ってきたので覚え書きもかねて。サービスが終わってしまう......って調べたら2018年3月20日開始だから1年持たなかったのか......ってのはよくある話だし、諸般の事情ってのは大体大人の事情で、中身としては版権問題、は自社内コンテンツだから問題ないとすれば、採算性の問題に尽きるのだろうなあ、という野暮な話はさておき。

驚いたのはサービス終了後の対応。終わったら全部チャラってのはアプリゲームでは当たり前の話だし、希に新バージョンが登場してデータを引き継げるとか、使われたキャラクタなどの素材をフリーにして自由に使っていいよ、ということはあるのだけど。今回のようにオフライン版を別途構築して、そちらにゲームの仕様を一部継続させるだけでなく、ゲームのプレイデータを継承させられるってのは、鼻血が出るほど驚いたし、プレイヤーにとっては大変うれしい話ではある。

同時に、ゲームの歴史を保全する観点でも、大いに有り難いお話。オンラインゲームは基本的に保全ができないので、時間が経つとどういうゲームだったのか、当時の記事や画面写真、プレイ動画ぐらいでしか検証ができなくなる。無論そのものの状態が残っているのがベストだけど、スタンドアローン版、つまりオフライン版でも、出来が相応のものならかなりの記録保全となる。

ビジネス的には、短期感覚ではまったくの徒労でしかない。課金による収益を生み出さないオフライン版の構築へ投入するリソースは、ムダ金な等しいから。ただ、中長期的に見ると、この会社はこういう形でユーザーを保護してくれるのだなというイメージがつけば、他のゲームにおける集客の観点では大いにプラスとなる。

今件は単に作り手側の気まぐれかもしれないけど、それでも高評価をすることで、同じような姿勢を見せる企業が他にも表れて、流れが変わっていくと嬉しいなと思うのは当方だけではあるまい。

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このページは、不破雷蔵が2018年11月16日 07:27に書いた記事です。

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