情報やノウハウは継承出来ても経験は継承できない

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技術そのものは情報化することで、後世に伝えていくことができる。文字という情報の可視化ツールは、技術を伝承するとても強い道具に他ならない。だけどそれだけでは伝えきれないこともあるし、それに縛られると硬直化してしまうのもまた否めない。

技術、社会、文化は日々変化していく。進化という名付けにすると色々と問題があるので、変化としておく。内部で、周辺環境と化学変化を起こして、色々と。そのような状況下において、頑なに過去の事例にしばられていると、かえって相対的に退化してしまうこともある。

先行する人材不足とか後継者不足の記事の内容にも一部重なる部分がある。伝統を学ばせるのはいいけれど、それに固執しては・させてはいけない。あくまでも下地にして、さらなる飛躍を目指すべき。人は昔の単なるクローンになることを求めているわけではないのだから。

自分の考え、過去の情報、経験、それらを全部組み合わせ、無論失敗やら挫折やらの経験を経て、新しい道が開けていく。結局、失敗を含めた経験こそが、世の中を切り開いていくことになる。この経験は、それこそSFのような記憶のコピー装置でもできない限り、継承は出来ない。類似ケースの情報とか、安全策の指南とかは可能だけど。


もちろん単なる情報だけでは記憶できても理解できないってのも一理ある。さらに自分で失敗しないと理解できないってのもよく分かる。ネガティブなイメージってのは心に強く刻まれるし、色々と考えるから。


料理がとても良い好例なのだけど、容易に伝承できる情報はともかく、伝承ができない経験はどうするのかってことの解答は、経験を容易にできる、失敗してもリスクが最小限に留められる環境を作り、それを伝承するってことなんだろうな。

そして実際に経験し、時には失敗し、けれど致命的なリスクは生じさせないためにも、基礎知識というものは欠かせないのだと思う。基礎知識が無いと、経験してもそれを上手く会得できない・自分のものとして飲み込めないし、リスクが体現化した時にパニックに陥ってしまうからね。

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このページは、不破雷蔵が2018年10月15日 07:02に書いた記事です。

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