熱中症対策に水でも茶でも無く経口補水液を、はマズくないか?

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高温環境下で活動する際には、ナトリウムなどの電解質(ミネラル)を含む飲料で水分補給を行うのが理想的です。脱水の際に水やお茶を補給すると、電解質が不十分で脱水をかえって悪化させることもあります。スポーツドリンクでもよいですが、電解質がやや少なく、糖質が多い点で「最適」ではありません。


0.1%~0.2%の食塩水が理想的とされていますが、わざわざ塩の量を計って作るのは面倒です。そこで現実的に最適なのは、経口補水液を使用することです。経口補水液は、同じ量の点滴をしたのと効果は同じとされており、脱水には有効です。暑い時期には常備しておくことをおすすめします。


急激な暑さの中でダイナミックに熱中症への注意喚起が行われる今日この頃。時事通信発ということで、医師による説明の記事が挙がっていたのだけど......えーと、そのイメージイラスト、もの凄い違和感を覚えたのですがということで中身を読んでみたら頭を抱えた。

水やスポーツドリンクでは問題があるので食塩水にすべきだ、でも作るのは面倒くさいので経口補水液を使用しようというもの。えーと、それはつまり経口補水液を買って常用し、水のように常飲しろということ?

経口補水液に関しては先日触れたけど、普通の人が使う言い回しとしては難しいので、商品名として「OS-1」という名付けをしたのはとても賢いってこともあり、現在では市販されている、入手が容易な経口補水液はほぼイコールOS-1と見ても良い。コーラといったらコカ・コーラかペプシコーラという感じ。

イメージイラストも含め、経口補水液を水やお茶、スポーツドリンクと同じように飲んで熱中症対策云々って表現は、さすがにマズいような気がするのだよね。時事通信で、しかも医師の記事でとなればなおさら。

熱中症対策の水分補給の方法論として「現実的に最適なのは、経口補水液を使用する」とありますが、これにはいささか疑問を呈します。市販の経口補水液として最も知られているOS-1の説明 www.os-1.jp/faq/15/ では軽度から中等度の脱水状態の時に飲むべきだとしており、水やスポーツドリンクと同じように予防用として気軽に飲むものではありません。


「日常生活における水・電解質補給であればスポーツドリンクでも十分ですが、以下のような軽度から中等度の脱水状態には経口補水液OS-1が適しています」とし、具体的に

・感染性腸炎、感冒による下痢嘔吐発熱を伴う脱水状態
・高齢者の経口摂取不足による脱水状態
・過度の発汗による脱水状態

を挙げています。

また塩分量も500ミリリットルあたり1.46g、カリウムは390mgのため、該当栄養成分の摂取で食事指導を受けている人は注意が必要です。


という形で一応ツッコミは入れておいたけど、頭が痛い話には違いない。というか、DeNAのWelq問題はどうなったんだろう、的な。


違和感があるのでさらに探りを入れたら、この記事の大元って、時事通信の医療サイトからの転送なんだよね。あちこちに記事を配信する生業をしている通信社の、医療専門のサイトでこういう話をするってのは、いったいどういうことなのだろう。いいのかそれ、という感は否めない。

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このページは、不破雷蔵が2018年7月13日 07:52に書いた記事です。

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