経験の積み重ねは武器になるけれど、固執しすぎると弊害にもなる

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人は経験の積み重ねで賢くなり、適切な対応を取れるようになる。何をするのにも経験はとても大切。ゲームの「経験値」という概念からも、その重要性は分かるはず。ただ、その経験が万能で永久的に通用すると考えていると、色々と弊害をもたらす事にもなる。

何度か触れている事例、OSならばアップデートをしない、ウィルス対応ソフトならば新規パッチを充てない状態で過ごしているような状態。周辺環境が大きく変化しても、昔の環境下での成功事例を引きずっていると、段々と齟齬が生じてしまう。それでも本人が「成功だ、正しいんだ」と認識し続けていると(その当人が相応の権限を持っていればなおさら)、大きな悪影響を及ぼすことになる。老害、という言葉はあまり使いたくないので、当方はロートル化と表現しているのだけどね。昨今の一部文化人や経済方面の集団の方々、報道界隈が好例なのかなあ、と。アップデートパッチを充てていない、いやいまだにWindows98あたりでインターネットに接続している人達ぐらいなデンジャー感(XPですら無い)。

無論、半永久的に活かせる、長きにわたり有効な経験だっていくらでもある。けれどそれらの有益な経験を吹き飛ばすような悪癖と化す経験に振り回されたのでは、何の意味もない。


この類の悪癖化する経験ってのは得てして成功経験がベースになるのだけど、失敗経験もまた同様の問題を引き起こしたりする。なので「経験に基づく評価軸の適用範囲を時空間で意識しましょう」というのはとても大切なお話。時間や空間の歩みと共に周辺環境が変化すれば、同じことが同じように生じるわけじゃないよ、というもの。経験は大切だけどそれに束縛されて自分の可能性を断ち切ってしまうのでは何の意味もない。ましてや他人の可能性の足を引っ張るのはいかがなものか、と。

特に今世紀に入ってからは色々な物事、技術、環境の変化スピードが著しい(この辺りも以前に言及した記憶がある)。昔と同じ感覚で経験にこだわりすぎていたり、環境変化を蔑ろにしていると、いつの間にかポンコツ状態になってしまうかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2018年6月16日 06:21に書いた記事です。

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