年をとった時の弱点を長所として考える方法論

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年を重ねるに連れて時間の流れ方が速いように思えてくるし、記憶力が低下する。これは色々と理由があって、前者は入ってきた情報の解釈が容易にできるようになるとか、これまでに体験してきた時間が増えてくるので、それに対する割合として考えると比率的に量が短く感じられてしまうというもの。10歳にとっての1年間は自分の人生にとっては1/10分で10%分の上乗せになるのだけど、50歳にとっては1/50、つまり2%分の上乗せでしかないからね。

後者はやはりすでにある記憶のバッファ部分が増えてくるので新しい部分を詰め込みするのが難しくなったり、余計な情報を取り除いて覚えるつもりが必要な部分まで除いてしまっていたり、そして老化によるところも大きい。

いずれも弱点というかネガティブな捉え方をしがちだけど、発想の転換としてこんな切り口もありだよねというもの。非常に納得してしまった。弱点では無く特性としてみれば、むしろ長所という解釈もできる。体感速度はともかく、記憶の点では日常生活においてそれはどうなんだろうというのもあるけど(笑)。

当方のお気に入りの漫画家先生の一人、岡崎二郎先生のショートショート集「アフターゼロ」の中に掲載されている「ショートショートに花束を」を思い出したする。これは環境汚染か何かでシェルターに避難した一人の男性の物語。パッキングのミスで娯楽のために取っておいた蔵書が手の届かない存在となり、手元にあるショートショート集だけが唯一の趣味となってしまう。それを読めばあっという間に自分の楽しみは無くなってしまう状態。

その後主人公がトラブルで頭を打ち、長期の記憶が出来なくなってしまう。昔のことは覚えているのだけど、昨日のことはまったく思い出せなくなる。パソコンでゲームをしようとしてもルールは覚えられないし、昨日までアクセスしていたダンジョンの様相も忘れてしまい、ゲームが出来なくなってしまう。

しかし手持ちの唯一の書籍であるショートショート集は、一日で読み切ることができるし、翌日になれば内容を忘れてしまっているので、毎日新鮮な気持ちで読みふけることができる幸せを得たという話。

まぁ、世の中、物は考えようだね、というところかな。

            

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このページは、不破雷蔵が2018年5月 8日 07:29に書いた記事です。

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