電子書籍の時代では文章も箇条書きで良いのでは、という話

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箇条書きでもプロットでも構想図でもいいのだけど、ともかく文章そのものではなく、それを構築する骨組みを見たい、電子書籍ならそれでいいのでは、という話。一見するとそういう発想もありかもと思ったのだけど、よく考えて見るとそれは電子書籍というよりは、プレゼン用の資料だよねという結論に当方は至ったりする。

つまり、箇条書きでよいってのは実のところ、電子書籍でなくても構わない。電車のつり革広告とか、雑誌の目次部分でオッケーというもの。ただそれだと文章販売のアイテムとしては商売にならないので、それそのものを売るビジネススタイルでは使えない......まぁ、ノウハウを売る情報商材のようなものでなら話は別だけど。

例えば、指摘されている箇条書きを500円で売る。もっと詳しい解説を読みたい場合は1000円で、といった切り口も可能なわけだ。お試し版とはまた違った視点だな。


箇条書きを商品化するというのは、ある意味斬新ではあるけど、それを単体の商品として売るとなると、売れるかどうか......ってああ、上でも指摘した、インチキ系が多分に含まれる情報商材の類に行き着いてしまいかねないのか、それって。

他方、解釈がいかようにも出来て、その解釈自身も価値のある内容なら、箇条書きでも対価を支払うものとなりうる。ページ数が数ページしかない画集でも、読み方によっていろいろに読めるというものであれば、大いにさばけるとかね。あとはゲームの攻略情報などもその類となるのだろう。

意思を伝えるものなのか、対価を求めるものなのか。言葉の意味をどこに求めるのか、ウェイトをどれぐらいにするのか。電子書籍に限らず、箇条書きでよいのか否か、商品として許されるのか否かってのは、要するにそういうことじゃないのかなあ、と。

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このページは、不破雷蔵が2018年5月 2日 07:10に書いた記事です。

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