電子書籍がサウンドノベル的なマルチメディア化されないワケ

| コメント(0)


電子書籍は非常に便利だけど、普及が思ったほどには進んでいないという意見もある。そして単に紙媒体の書籍が電子化されたに過ぎない、もっと色々とデジタル化ならではの工夫を盛り込めばいいんじゃないかな、という話。

それは確かにその通り。けれど該当ツイートでも暗に指摘している通り、コストの問題でアウトになるのが現状。今現在で紙媒体への単なる電子化ですら、コストの問題があって完全にスムースに行っているわけではないのだから、それに加えて電子化の際に色々とプラスαなどしようものなら、コストが跳ね上がってしまう。そのコストはだれが負担するのか。コストが上がれば上がるほど、損益分岐点も上になる。ちょいと無理っぽい。

色々と要素を盛り込むとなれば、下手をすると動画を、映画を作った方が早いということになる。それをやって採算が取れるのかとなると、ちょいと難しい。大ヒットセラーで無いと他メディアへの展開が難しいってのと、要は理屈は同じなんだな。

昨今の投稿型ラノベの書籍化やコミック化とか、ウェブ上で掲載している漫画の紙媒体展開化ってのは、またちょいと事情が違う部分もあるんだけどさ。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2018年4月22日 07:38に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「作家をタレント扱いすることの功罪」です。

次の記事は「YouTubeでのプレゼンができる子供とできない子供と」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30