pixivFANBOXと投げ銭の話

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先日のpixivFANBOXから色々と「クリエイティブなワークそのもの、そしてそれを成している人の行動そのものに対する対価とか支援の方法論」について話が持ち上がっている。自分でこれだという結論は出ていないけど、参考になる話とか同意できそうだなという指摘があるので、とりあえずまとめて覚書に。

個人的には「支援のために新たに作業を増やす」ってのは本末転倒というか非合理的な感もあるので、今まで出ていなかった部分を出してみるという発想は悪くない。価値が無いと思っていた部分が実は価値がある、的な。

また、定額は大変だ、気がついた時にぽんっというのがいいってのも同意。定額の方が受け手側は嬉しいだろうけど、その分プレッシャーになるのも否定はできないし、支援する側も重荷になる。前にも指摘したけど、一人二人ならともかく十人とかって増えてくると、ちょいと無理となるし。


pixivFANBOXはファンという名前が入っていることからも分かる通り、ファンクラブみたいなもの...と考えると色々と納得ができる。有料会員制のファンクラブのウェブ版。立ち上げた一人一人がアイドル、みたいな。特典はコンサートとかファングッズ的なポジション。

で、単にサポートするだけならそこまで面倒なことをしなくても...ということでアマゾンの欲しいものリストでギフト券を云々という話も考えてみたけど、最低額は500円。メールなりDMで直接贈りつけるのなら15円から可能だけど、これはダイレクトに投げる必要があるので、今回のような「クリエイターに何気な支援をしたい」というのには向いていない。


で、直接投げ銭云々ということで、法的な話をしてくれた人がいたので、後で精査するための覚え書き。「BOOTH」というシステムを使えば創作物の販売の際に買い手がもりもり上乗せをすることができるってのは面白い。指摘されている通り、このような仕組みと虚無の引き渡しによる対価支払いという名目で、実質的な投げ銭もできる......かもしれない。まぁ、例えば対価をどうにでも位置づけできる著作権とかね。ゴミにもならないような評価を下せるものに対価をつけて販売すると、正当な売買契約では無いと認識されかねないけど、著作権なら評価のしようが無いので(昔、某漫画でその手法を見たことがある)。

他方、何の対価も無しに有価証券なり現金が投げられるようにしてしまうと、マネロンに使われてしまうのでアウトになってしまう。便利な仕組みは悪用される可能性も高いので、色々と足かせが必要になるという理不尽な世の中ではある。

まぁ、見方を変えれば、この辺りを上手く(正当な手法で)工夫すれば、色々と突破口は見えてくるような気もするのだけどね。経験データが豊富にあって、法的面でもプロがそろっているアマゾンとかグーグルなら、考えていそうな気もするのだけどな......。気のせいかもしれないけど。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2018年4月28日 08:05に書いた記事です。

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