「素人目線」と「素人仕事」は別物

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この指摘はなるほど過ぎて膝を毎秒16連射で打ちまくりな感じ。報道界隈で時々「読者目線で、素人目線で伝える必要があるから、事前の調査や準備はしません」とドヤ顔で、それが当たり前であるかのような主張を見聞きする。また、記者会見での質疑応答や記事内容でも、知識の無い素人が書いたようなものも多々見受けられる。いわく、情報の受け手は素人なのだから、送り手も同じ目線である必要がある。

お前は何を言ってるんだ、的な。

そして指摘の通り、その素人目線云々論は特定の切り口でしかなされていないことから、単なる準備をしたくない、リソースを費やしたくない、面倒くさいから、さらには自分の主張に悪用したいがための自己弁明であり言いわけでしかない。勝手解釈のデタラメは分かりやすいかもしれないけど正しいとは限らない。それのどこに情報としての意味があるのか、報道と認定されるものなのか。


「分かっている人が分からない人のために情報をかみ砕く」のと「分からない人が自分の勝手解釈で情報を切り貼り足し引きする」のとは別の話。子供が食べやすいように細かく切り刻むのと、粘土細工でそれっぽく作るのとの違いぐらいの差異がある。ちょいとばかり方向性が異なるけど、プレスとオピニオンの混同とも、本質的には近しいものがある。

「素人記者の方が分かりやすく書ける」とは厳密には「素人記者の方が(でたらめだけど)分かりやすく書ける」ということ。たまには的を射る内容となるかもしれないけどね。

まぁ、リプライでも指摘されているけど「素人の方が素晴らしい」なんて話を突き詰めると、文化大革命とかポルポトの悪業とか焚書坑儒に行き着きかねないのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2018年2月24日 07:29に書いた記事です。

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