記事のロンダリングで実情をぼかす方法が横行している

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電子レンジを使うと有害物質が生成されるから危険である、それはたんぱく質が凝固変形するからだ......という、一昔前の与太話、子供向けの雑誌でおどろきびっくり的な話として伝えられていたレベルの内容が、週刊朝日の記事として掲載されていた。

それだけならまだゴシップ紙の埋め草的な、イエロージャーナリズムな記事として笑い話で済むのだけど。これが「朝日ドメインを持つAERAサイトが掲載」「AERAサイトの記事をポータルサイトが転送掲載」というロンダリングを経ることで、週刊朝日の記事であることがほとんど分からないような状態になっている。

例えばこれが物理媒体によるものならば、週刊朝日のものだというのが一目でわかるような、スクラップブック形式で貼ってあるのなら認識はできる。ところが今件のようにウェブ上の情報となると、体裁では全く分からない。同じテキストで、テンプレートで配信されているのだから。一応「週刊朝日」の記事だとは書いてあるけど、それも巻末。最後まで読まないと分からない。タイトル一覧では判断ができない。

ウェブ全体の問題ではあるのだけど、この類の転送記事や転載記事の場合、物理媒体と異なり、元の掲載誌の媒体様式が分からず、他の記事と同じように見えてしまう。データだけだからね。それが利点ではあるのだけど、同時に読み手からすれば困りごとでもある。

例えるなら回転寿司で、店舗名に記されているような一級品のネタを使ったものだけでなく、合成品、賞味期限間近なもの、安価でマズいもの、腐っているものも全部同じように流れてきて、食べ終えるとお皿にどこ産でどのような品質なのかが書かれているようなもの。しかもお皿の底に何が書いてあるのか、目を通す人はどれだけいるだろうか、という感じ。

今件、仮に、例えばタイトルで「週刊朝日」と明言するように様式を変えても、実のところさほど問題は解決しない。テキストそのもの様式は他の記事と同じだから。他の胡散臭い記事が盛りだくさんの媒体単位で展開されているからこそ、その記事の信ぴょう性も認識できるわけで。それを小刻みに刻んだ上で他の記事と混ぜてしまっているようなもの。......ああ、まさにサブプライムローン問題と構造は同じわけだな。

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このページは、不破雷蔵が2018年2月23日 07:25に書いた記事です。

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