ネットはノイズも戯言も可視化させる。その事実を知らない事こそが想像力の欠落

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佐賀県神埼(かんざき)市での自衛隊ヘリ墜落事故で、家を失った住人がネット上で罵声を浴びている。沖縄で相次ぐ米軍ヘリの不時着や部品落下の事故では「それで何人死んだんだ!」と国会でやじが飛んだ。基地のそばで不安を抱え生きる人びとへの想像力が、失われかけていないか。

先日のヘリ墜落事件でネット経由にて罵声が生じているとの新聞報道。無論、罵声の内容やそれを発した当事者の意向は否定されてしかるべきものだし、目を背けろともいわないのだけど。一方でこれが世間一般で多分の意思によってよく行われているような表現をし、それにより事故をさらに注目させ、その上沖縄問題に絡めていく行為を、新聞が成すのはツッコミまくり事案でしかない。

指摘もしているけど、これは結局のところ確率論的な問題。意思表示のハードルが下がり多数の人が意思を出せるようになれば、相応にそういう人で無しな意見も出てきてしまうもの。それが可視化されたまでに過ぎない。自宅で酔っ払いながらテレビに向かって放っていた愚痴が、ネット経由であちこちに伝わったり当事者に向けられたのが見えたまでの話。それをあたかも多数の人が成しているかのように伝える新聞社のご意見の方が、想像力の欠落状態にあると判断せざるを得ない。

そもそも新聞自身の方が、その暴言や想像力を欠いた、冷酷な意思表示を日々の如くしているよね、的な。報道の自由とか、事件・事故を人々の記憶に刻ませるためとか、確からしさの精査など後回しでとにかく語りを伝えるのが先だとか、そういう大義名分を振り回して。今件の毎日新聞の語りを見るに、事故ですらも政治利用をしているように解釈されても仕方がない。

少なくともこの類の話は、新聞社が上から目線で語ってよい内容ではない。まぁ、それが理解できるのならば「私達記者は正義、がんばる」に代表されるような、特権階級意識を持ったような状態で、あれこれをしているはずはないのだけどね。

            

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このページは、不破雷蔵が2018年2月12日 07:15に書いた記事です。

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