人手不足を嘆くなら、どうしてその解消のためにリソースを投入しないのか

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「高給で人を集めろ」。これで終わってしまうお話。そのような話をすると「賃金上げた」けどこない」「人材そのものがいない」という反論もある。ただそれも「上げ方が足りない」「いないから上げないのは本末転倒」でツッコミ返せたりする。

提示した「高給」は自分都合の上乗せでしかないのではないか、望む人材側がそれを見て、十分納得のできる額なのか否か、ちゃんと考えているのだろうか。

また、現状で人材プールがかつかつで、なかなか人材をすくい上げることができないのなら、なおさらリソースをたくさん投入する必要がある。高給が支払われる、良い労働環境が提供されるとの認識が広まれば、その人材プールにやってくる人は増える。あの業態が儲かる、安定しているとなれば、それを目指す人も増え、人材の層は厚くなる。今の層が薄いと認識できているのなら、なおさら高給提示など好条件を示す必要はある。


10倍というのは極端な例ではあるけど、勢いとしてはあながち的外れではない。それぐらいの意気込みで人材を求め続ければ、多くの人がアプローチをしてくるし、足を向けるようになる。プロゴルファーが次々と優勝して大金を手にする様子が相次いで報じられると、プロゴルファーになりたい人が増えるってのと構図は同じ。

もちろん、仕事に対する使命感とか興味が沸いているか否かとか本人の特性も十分要因にはなるけど。企業側としてできるのは、労働環境の整備とか、報酬の適性額までの引き上げじゃないのかな。景気ウォッチャー調査のコメントで人材不足云々って話の具体的な内容を見るたびに思っていることではあるのだけど。

この辺りは経済的な観念ではごく普通の、ちょっと頭を巡らせればすぐに理解できる話ではあるのだけどね。自分自身の目の前の損得だけでそろばんを弾いてしまうから、変なことになる。そりゃ現行の水準で良い人材が雇えれば大儲けだけど、それができたのはデフレ時代までのお話でしか無いのだな。

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このページは、不破雷蔵が2018年2月 2日 07:23に書いた記事です。

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