お餅による窒息事故のリスクの数量化

| コメント(0)


先行記事【今や日本の風物詩...というわけではないけど、お餅を喉に詰まらせた搬送者が複数、死者も】などで触れている、この時期の風物詩的な事案である、餅の喉詰まらせ事件。消防庁の救急搬送者数の動向などから間接的な数量化はされているのだけど、具体的な話として「お餅はどれぐらい喉に詰まりやすいのか」という数字が、どーんと出ていたよということで覚え書き。

引用元のチラシを見れば分かるのだけど、各ケースは人口動態統計や救命救急センターのデータを使ったり、販売量を基にしたり、内閣府のデータを用いたりなど、色々なパターンで精査している。数字が結構大きいように見えるけど、説明にある通り「仮に日本全国で1億人がその食品を一口だけ口にした場合、のべ1億口で何人の窒息事故が生じえるか」という確率論的な話。例えば餅の場合、6.8~7.6とあるので、1億人が全員餅を一口ぱくりと食べたら、7人ぐらいが窒息事故を生じ得ることになる。

餅のリスクがずば抜けて高いのは当然というかやっぱり感があるのだけど、意外にも飴類のリスクが高い。やはりぺたりと気道に引っ付いてしまうからかなのかな。そしてこんにゃくゼリーは案外低かったりする。むしろパンとほぼ同率。この数字だけを見て「パンよりご飯の方が安全だ」というのも何か変な感じではあるけど。

今件、年齢階層別のデータでは無い。当然、高齢者の方が飲み込む力が低下しているので、リスクは高くなる。他にも歯が欠けているなどでかみ難くなるから飲み込んでしまいがちになるってのもある。飴による窒息は子供が多いけど、これはまだ身体そのものが小さいので飴でも詰まりやすいかな。

この辺りのデータ、今件のチラシの年代を見れば分かる通り、例のこんにゃくゼリー騒動の時に作られたものなんだよね。本家サイトでも【「こんにゃくゼリーの窒息、重症率85%」は本当か、適切な表現なのか】で指摘したけど、非常に問題のある行政側の姿勢が思い起こされる。この時に単にデータを取っただけでも随分と有意義ではあったけど、併せてハイリスクが確認されたお餅に関しても、こんにゃくゼリー同様の厳しい対応をしていれば、あるいは今のようなリスク体現件数も、もう少しは減らせることができたのかもしれない。

まぁ、それでもこれだけ注意喚起しているのだし、その上で生じる、食べてしまうものに関しては仕方が無いという見方もあるけどね......。天命としてあきらめるべきなのかも。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2018年1月 3日 07:54に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「ソーシャルメディア上で現れるグラフで、内容に注意したいのってあるよね」です。

次の記事は「ウェブ漫画と原稿料の件」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2018年7月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31