個人情報は書き込まないで、子供に教えさとす良い方法

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パソコン通信、あるいはPHSや従来型携帯電話からスマートフォンでインターネットの世界にがっつりとのめり込み、掲示板からブログやソーシャルメディアのような意思表現のハードルが低い世界に慣れた人にはあまりピンとこないかもしれないけど。ニュージェネレーションというか、物心ついた時からスマホやタブレットに触れて、ネットを使って意思表現をするのが当たり前となっている人達には、自分の素性をネット上に書き込むのがマズい行動だというのが分からない。

動画を見ても自分と同じぐらいの年齢の人がユーチューバーとして色々と演技をしたり商品紹介をしている。ゲームの実況も多くの人がやっているし、ソーシャルメディアでも自分の知っている有名人が色々と語り掛けている。自分も同じように色々と披露して何が問題なのだろう。そう思うのも無理はない。いや、思うという積極的な気づきすらなく、それが当たり前だという認識なのかもしれない。皆がお箸でご飯を食べているから自分も箸を使ってみよう、友達がゲームをしているから自分もやってみたい。それぐらいの感覚。

けれど、同じようなことをやって、どういうことが生じ得るのか、画面の向こうで動いている人達は、それを教えてはくれない。だから周囲の人、特に保護者はそれを教え諭す必要がある。ただ、単に「ダメだといったらダメ」というように、闇雲に止めても納得はしない。それが決まりだから、ルールだからということでは、子供は逆に反発しかねない。

なぜしてはいけないのか、やってしまうと起きうる悪影響を事前に防ぐためのものなのだけど、そこまで説明する必要がある。そこではじめて「止められていることをあえてやってしまうと痛い目にあう。だから止められているんだ」と理解し、やらないようにする。

一休さんのはちみつの話がよい例だ(狂言の「附子(ぶす)」でもいいな)。あれは和尚さんが取られたくないがために毒だとウソをついたわけだけど、本当に食べたら子供にとっては毒だとしたら。美味しいけれど食べ過ぎるとマジでヤバいギンナンとか。

今件では具体例を目の前で提示して、個人情報の露出がどのような「効果」を生じるか。プライバシーの世界へのお披露目がいかなる問題を導いてしまうのか、分かりやすくすぐに、具体的に示せたという観点で、非常に良いしつけの仕方には違いない。自分の部屋に監視カメラが置かれている、さらに引き出しの中とかまで家探しされるみたいなものだからねえ、下手に個人情報を紐づけされると、さ。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月 4日 08:03に書いた記事です。

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