タバコ休憩とOJTと新人への教育と

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当方はタバコを吸わないのでタバコ休憩の存在意義とか理解ってのを肌身を持って知る訳にはいかないのだけど、言葉通りの息抜きとか気分転換という観点で、相応の時間を割くのはアリなのかなあという感を得させたのが今件の話。


色々と語られているけど、まずタバコ休憩は、それが有意義な職場、職種であるのなら、「タバコを吸っている人だけ休憩ができるのはズルい」ではなく「タバコを吸わない人にも同様の休憩を設けるべきだ」とすべきなんだよね。その結果として、7時間なりをフルに突き詰めて仕事をするよりも、質・量共によい成果が出せれば大万歳なのだから(就業側のメンタル維持という観点も併せ)。デスクワークでは特にこの類の配慮は必要ではないかな。学校の授業も50分ぐらいで留めて、休み時間があるってことを思い返せば。

次にOJT。新卒、あるいは中途採用でも新しく入ってきた人は、仕事に慣れていない。人数は1人でも仕事の出来栄えとしては0.5人ぐらいでしか、下手をするとマイナスにすらカウントされてしまうかもしれない。仕事を慣れさせ経験させ覚えさせ、1人としてカウントできるようにするのが(まさに「一人前」にする)、教育係をはじめとする既存の社員達の責務。ただその時には教育をさせなきゃならない人のリソースは、教育に充当する必要があるので、当然仕事はできなくなる。

だから指摘されている通り、忙しい時に追加戦力として人材が派遣されても、新卒だったり経験が浅い人だと、かえって足を引っ張られ、余計に事態はひっ迫する。なので、余裕がある時にこそ、人材を補充して余っているリソースを教育に回さなきゃならない。ただ、リソースが不足しているからといって人材補充を怠ると、後になってさらに人材が不足してリソースが足りなくなり、頭を抱えてしまうようになる(現在の一部での「人材不足」はまさにそれ)。多少の後退、痛手を生じても、人材や環境の整備は行わなきゃならない。企業は永久継続を前提としているからね(ヤマトの値上げによる色々な改革も、発想としてはこれに近い)。

まぁ、タバコ休憩のようなインターバルな息抜き、休憩にしても、OJTをはじめとした人材の育成にしても、企業を構成する社員はゲームのコマじゃないんだから、人格のある存在として育て上げていく必要がある。ゲームのように不必要だと思ったらすぐに切り捨て的な存在として考えることができたのは、いつでも代替の存在が確保できるデフレ時代の話だけ(それだって実のところは大いに無駄が生じているのだけどね)。

もっとも同時に、それを成す場合、日本独自の問題点である「ダメな人材をサクッと切る」事が難しいってのをどうにかしないといけないのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2017年12月18日 07:57に書いた記事です。

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