原作の実写化でアレな作品ができやすい理由

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先日上映開始された某有名漫画・アニメの実写版の質が大変な物議をかもしている件で指摘されたお話。無論これがすべてではないけれど、往々にしてあるパターンだし、主要因ではあるのだろうなあと納得させられた。

原作が相応に知名度・完成度が高いものだから、素直にそれに沿っていけばよいまでの話なのに、ついつい欲が出てしまって、あるいは自意識高い性質が表に出てしまう。「誰も見たことが無い」のは「誰も望んでいないから体現化されていない」可能性が多分にある、あるいはすでに誰かが作ったのだろうけど、作品としてアレだったから現存していないだけ。


そしてこの発想はまさに、無意識のうちに美味しくない料理を作るメシマズ論そのもの。まずはすでにあるテンプレを利用すればよいのに、自分で勝手に斜め上なアドバンテージを展開してしまう。実験、研究のレベルならそれでもいいのだけど、実験だったらいきなり本番にはしないよね。試験飛行も検証も、それこそ試作機も作らずに、突然思いついたデザインの飛行機や自動車を商売に出すようなモノ。


で、「実は予想外の展開とか結末とか誰も望んでいない」ってのは至極納得できるお話。他人のお金で名作の飛躍の機会を奪い、自分の経験値と小銭を稼ぐってのが実情となっている。さらに同じ界隈の他の専門家や業界を目指していた人の芽を摘む事にもなりすねない。

昔はともかく今では情報としてずっと検索精査できるわけだから、色々な意味での勲章が貼りつけられたわけだな、やらかした方々には。原作につけられた「勲章」はとても残念ではあるけれど。


まぁ、そういうことだよね、と。

何にせよ原作へのリスペクトが無いとワンナウトだし、そもそも実写化だろうと原作付きだろうと、純粋にその作品の質が元々アレではないのかというのも一理はあるのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2017年11月27日 06:17に書いた記事です。

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