新聞が若年層に読まれないもう一つの理由

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そもそも世帯ベースで新聞を取らなくなり、世帯の中で新聞を読む機会が無くなったからってのが、若年層の新聞離れの一因ではあるのだけど。紙媒体の新聞における長所である「ざっと見ができる一覧性」が、パソコンやスマホで不可能になったからというのがある。まぁ、スマホなどで文章を読むのに慣れている若年層が、新聞などの一覧性を長所して認識しなくなったのもあるけどね。そして内容に関しては他のメディアとさほど変わらないとなれば、高くて偉ぶっている新聞に注意を払うはずもなく。

この「ざっと見ができる一覧性」ってのが新聞における特徴であると同時に特長であったわけで。それが無くなったネット上の情報のやり取りでは、新聞に与えられていたアドバンテージが無い状態で他の情報と比較されるのだから、若年層からパージされても当然......という話を、上記の記事に関して語られていたり思いながら。

ああ、そうか。若年層は「ざっと見ができる一覧性」にメリットなどさほど感じないし、元々の新聞の権威などを知らない状態でネット経由で多様な文章に触れている。つまりある意味、内容重視で比較ができるわけだ。その上で新聞にさよならをしてるってことは、その内容に関してアウト宣告をしているわけだな。


新聞のメリットを活かすためには、閲読する側のメディアに革命的な技術が生まれ、紙の新聞を読むかのような環境を提供する必要があるとの話。SFに出てくるような、空中投影型スクリーンでざっと見する新聞って感じ?

でも仮にそのようなメディアが誕生して普及しても、結局新聞の権威は取り戻せないと思うのが当方の考え方。「ざっと見ができる一覧性」は新聞の長所ではあるけど、それが通用しえたのは、新聞にしかその媒体で情報提供ができなかったから。似たようなものとしては雑誌があるよね。紙媒体の雑誌はぱらぱらと一覧できるけど、電子雑誌ではそれも難しい。

ところがもし紙の便宜性を活かせる「ざっと見ができる一覧性」を持つ電子媒体が登場したら、それを利用できるのは新聞や雑誌だけに限らない、いや正確な表現をすれば既存の新聞社や雑誌社だけに限らない。今のブログやウェブサイト、そして動画サイトのように、情報発信をできるハードルは思いっきり下がる。

結局のところ「ざっと見ができる一覧性」によって紙媒体の新聞が高いポジションにあったのは、その手法を半ば独占していた、独占できるような状態だったからに過ぎない。ラノベみたいに魔法で、紙の新聞を発行する新聞社のように誰でもが多数の紙媒体による情報発信を不特定多数にできるような世界だったら、新聞社は「ざっと見ができる一覧性」で権威を持っていただろうか。

結局その「魔法」が、今のインターネットなんだろうなあ、と。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年11月 2日 07:56に書いた記事です。

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