書店特典は作品世界の「かけら」に違いなく、ファンはその「かけら」も自分の手にしたい

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出版業界、特に漫画関係のお話で。ネットの普及で知る機会が増えただけなのかもしれないけど、新刊が出るたびに特定の書店で展開される「購入特典」のイラスト。色紙だったりホルダーだったり小冊子だったりと形状は色々だけど、原則としてその場限りのもので他に出回ることは無い。だからこそ価値があるから是非ともうちの書店で買ってねという特典になるのだけど......。

こんな引き取り部数に関するお話もあったのね。単なる販促だけじゃなく、もう少し突っ込んだレベルでの話だったのか、と。まぁこれも「特典展開するから部数が多くさばける可能性があるので、取る部数が増えるのは当然だろう」との意見もあるだろうけど、卵とにわとりの関係のような感じもする。

で、昔はあったのかもしれないし(ゲーム関連ではあったかな?)、今ならCDなりにまとめたりネットで配布ってこともできるのだろうし、書店特典は後ほどで良いので冊子化してほしいなあ、と好きな先生の特典イラストなどを見ながら思う。好きな作品における、自分の知らない世界観の「かけら」が、特典だけで埋もれてしまうのは残念でならない。


これもそうなんだよね。他にも色々と似たパターンの「もったいない」はある。希少価値をつけたいから特典のみって意図は分かるのだけど、コンテンツの特性を考えるともったいないし、自らの首を絞めているような気もするのだな。

特典を設けた書店の意義が云々っていうのなら、ある程度時間を置いてから集約すればいいまでの話だし、あるいはその期間が過ぎたら筆者自身に権利を委譲して、どのように扱っても構わないってことにしたっていい。同人誌で再版するとかね。そうすれば書き手側にも便益が上乗せされるので、「書店特典はロハで苦役だ」的な話も無くなるのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月21日 07:04に書いた記事です。

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