日本の軍事費相当額は対政府支出比率でも世界上位10位以内にある...わけじゃない

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先日のセルフサーチの中で当方の記事の誤解釈的な話があったのでフォローと、ちょいと気が向いてデータをひっくり返して実際はどうなのだろうか的なお話。

上記で指摘した記事にある、軍事費相当額(日本は防衛費)の対政府支出比は、あくまでも軍事費相当額の上位10位に限った上での話。元々日本が10位以内に入っている中での話なのだから、基準を変えても10位以内に入っているのは当然の話。

んじゃ実際にはどうなのよ、ということでSIPRIのデータベースをひっくり返して再生したしたのが次の結果。


......ではあるのだけど、精査可能国が多すぎてグラフがえらいことになったし、Excelのバグが発生して国がちゃんと表示されなくなったりして、頭を抱えた次第。一応添付はできたけど、これ、クリックしても小さいままなんだよね。ペイントツールなどにペーストした上で拡大して見てちょ、的な。

ともあれ、SIPRIのデータベースの限りでは、軍事費相当額の対政府支出比率は146か国中116番目。

ちなみに対GDP比でも大した違いは無い。


対GDP比でも148か国中111番目。


まぁ、指摘されている通り、周辺環境の違いで必要とされる軍事費相当額は大きく異なってくるし、額面はあくまでも指標の一つでしかない。軍事費最上位の国が同盟国ではあるけれど、第二位と第三位の国と国境を接している状況で、日本の額面はこれでいいのかというと、個人的な感想としては全然足りないよね、という気はする。

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このページは、不破雷蔵が2017年10月15日 07:48に書いた記事です。

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