世帯構造の変化をサザエさん的に

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先日【世帯所得の中央値や世帯人員数の移り変わりをグラフ化してみる(最新)】で解説した、世帯所得の中央値とか世帯構造の変化の話。要は今と昔で世帯の構成要素が大きく変化しているのだから、同じように平均値なり中央値を算出して見比べても、あまり意味は無いよというもの。すべての世帯が押しなべてこんな変化をしているわけではなく、割合として増えたとか減ったという話ではあるのだけど、イメージとしてはまさにサザエさんの世帯構成の今昔がぴったりくる。

サザエさんの居住スタイルは三世代世帯。あれが昔は主流。くだんの記事で比較されていた1985年当時でも15%ぐらいはいた。それが2016年では6%足らず。単純比較すること自体無理がある。


で、そんな説明をレゴでしてみた次第。昔は三世代世帯。結婚年齢も若かったので、祖父母と父母との年もさほど離れておらず、この世帯では祖父母世代の方が世帯主=一番の稼ぎ頭だった可能性も多々ある。父母が20代で祖父母が50代とかね。

この場合、仮に祖父が現役、祖母が年金生活者だった場合、世帯所得は5単位、有業者1人当たりの所得は2.5となる。年金は所得ではあるけど、仕事を伴ったものではないので有業所得にはならないのだな。


これが今の主流世帯。二世代世帯で子供は二人。母親もパートなどで兼業主婦となっている。世帯所得は3となり、有業者平均所得は1.5。いずれも昔と比べて大きく減っている。さらに単身世帯も増えているので、その場合の所得は、仮に男性が一人暮らしだった場合には世帯所得は2にまで減ってしまう。

「国民生活基礎調査」の所得の中央値とか平均値は、すべての種類の世帯の合算が基本。だから、世帯単位のあれこれをそのまま比較すると、その世帯構成が変化していた場合、おかしな話になってしまうのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年9月30日 07:10に書いた記事です。

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