高校生や大学生のイマ風ことば

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グループ内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」の協力のもと、2017年7月に、全国の高校生から社会人3,130名を対象に「第2回 現代人の語彙に関する調査」(略称:語彙調査)を実施しました。


本調査は、「語彙・読解力検定」の辞書語彙*・新聞語彙*の2領域から厳選した540語の「熟知度*」を調べ、現代を生きる人々の言語活動の実態、およびその年代、生活、行動などによる「語彙力*」の違いを明らかにすることで、現代人に必要な言葉の力を高める方法を検討することを目的としています。


調査の主旨としては現在の語彙の実情とか年齢階層別の差異を確認するというものだけど、興味をそそられる話が出ていたので、その部分だけでもということで、覚え書き。高校生や大学生と、その親の世代との間のギャップを見てみようというものだけど......


まずは高校生。ネットでも見かける言葉がずらりと並んでいるけど、親世代が知らないってのが結構多くて驚いてしまう。聞いたことはあるはずだし、聞いた時点で分からないと思ったら調べて当然なのだけど......ああ、そうか。分からないものは記憶に留めずに見なかったことにしてしまうのか。文章をざっと読みする時に、不必要な部分はどんどん抜かしてしまうのと同じ感覚。

一方で高校生の方が知っている言葉の多くって、よく見直してみると、新しいサービスとか機能だったり、既存の言葉の短縮形だったりする。この類の言葉の変化って、昔から起きていたもので、何も不思議な話ではない。社会文化の進み方、変化の仕方が早くなったので、親世代が置いてかれているという感じもある。万一分からなくても、その時点で調べればよいまでの話なんだけどねえ。


大学生も同じようなもの。驚いたのは「なる早」を知らない親世代が結構多いってこと。これってむしろビジネス系の人が多く使ってたんじゃなかったっけ?

この辺りの実情って統計的に残されている機会があまりないから、どこかの機関が定点観測的に実施してほしい気はするのだけどな。

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このページは、不破雷蔵が2017年9月29日 07:04に書いた記事です。

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