「ポテチの袋詰めの量を減らしてステルス値上げをしたから売上が落ちた」とするお話

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ちょっと文脈の流れがおかしくなっているけど、これは本来直前に、某まとめサイトによる「ポテチの量を減らしてステルス値上げをしたら、売上が落ちました、ヒャッハー」的なあおり記事があったため。それへのツッコミと、そのツッコミの裏付けのみを掲載した次第。

で、指摘の通り北海道での天候不順でジャガイモがダイナミック不作になったことは記憶に新しいお話であるし、それが原因でポテチの生産が減退したりストップしたことも覚えている人は多いはず。さらに該当する決算書の中身を確認すると、ジャガイモ不作によるポテチの問題だけでなく、コーンフレークの終売なども小さからぬ影響を与えている。まとめサイトは多分に新聞記事のさらりとした部分を挙げて、さらにあおりネタとして使いやすい「ステルス値上げなどしたからバチが当たった」的な方向性にしたのだろう。まさに「間違ってても騒いでPV稼げれば良い」ではある。

もとよりポテチの袋詰めの量減退は、ケチとかステルス値上げによるものというよりは、消費量そのものの減退による需要に合わせた調整。面倒くさいとかパッケージ部分が無駄になるという指摘もあるけど、お菓子系でも小分けしたものが増えているのは、そのような需要があるから。大袋を一気に開けて、一度に食べるという機会が少なくなっているのだな。家族構成員の減少に加え、食の多様化で単種を一度にたくさんというよりは、多種類を少しずつ食べるスタイルに消費が変化している。コンビニのお菓子コーナーでプライベートブランドの商品において、100円前後の小袋タイプが主流なのも、まさに需要に応じたもの。

加えて言うと、ポテチの袋詰めで中に空気(実は窒素)が多いのは、輸送時の都合によるものであるのだよね。


某社のパンが腐りにくいのは、人体に有害な物質を入れているからだ云々という都市伝説と似たようなものなんだろうなあ。

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このページは、不破雷蔵が2017年8月 7日 07:20に書いた記事です。

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