作家が宣伝活動をできる時代、する時代、そしてそれって必要なの?な対象

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すべてがすべてというわけじゃないけど、ソーシャルメディアによって意思疎通の垣根が随分と低くなったことで、創作関係の方々が多分に自らの情報を発信して、需要層へアプローチをすることができるようになった。それと共に、いやそれができるのならばということなのか、雑誌の編集界隈や編集部、企業レベルで作家先生自身にアピールをしておくれ、的なことを頼むところも増えている。恐らくは書店での手弁当的なサイン会とか特典の色紙感覚で投げているのかな、という感はある。

ただこれって、結局のところ、編集部局側がやるべきことを作家側に押し付けているだけかな、というとらえ方もできる。宣伝広報活動までしなきゃらならないのは理不尽では、と考えている作家の方もいるだろう。編集部がしてくれて、作家「も」するのならともかく、編集部は「してくれなくて」、作家「が」しなきゃならないってのは、ちょいと変な感はある。


作家自身の宣伝公知活動って要は営業行動。それを書きて自身が成すとするのなら、出版社自身の必要性がグンと下がってくる。以前万能の作家をロボット化したら、なんでも一人でやっちゃうから、それって同人誌と変わらないよね、というオチの漫画を見たことがあるけれど、最近ではそれが冗談にならない気がする。

技術の進歩とインフラの整備によって、個人や小グループ単位で出来ることのレベルが上がったので、場合によっては本当に出版社いらずで既存の本と変わらない事ができるようになる。まぁ、その一例がキンドル出版なんだろうけど。

物事の過渡期には色々と試行錯誤が行われ、色々なゆがみやトラブルが生じたりする。出版周りでは今、まさにその時期にあるのだろうなあ。

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このページは、不破雷蔵が2017年7月 9日 07:24に書いた記事です。

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