ボランティアに関する有益な覚書

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梅雨前線の停滞などに伴い九州地方などに甚大な雨量がもたらされ、各地で大きな被害が生じている。これに合わせて早ければ今日あたりからボランティア関連の機運が高まってくるとは思うのだけど、ちょいと待ったということで。直近では熊本地震でもあったムーブメントだけど、自意識過剰というか承認欲求の充足のための行動は、無意味であるどころか邪魔でしかないということなども合わせ、色々とまとめて。


ゲームとかアニメじゃないんだから、自分が渡した物資がそのまま即時届かせたい場所にいくわけじゃない。むしろロジスティックが混乱している状況では、足手まといになりかねない。さらには「野良ボラ」やら善意の皮をかぶった悪質な団体の行動も気になるところ。

技術や資格がある人ならなおさら、その力を統括してコントロールした上で有効に使ってもらえるよう、行政の指示に従うのが何より大切。当人は満足しても、全体としてはかえって負担が増すばかりとなる。


援助物資にしても説明されている通り。結局のところ個人ベースで色々と送っても、その中身の安全性の精査や輸送の調整、配布時の問題などを合わせ考えると、足を引っ張るだけの話となる。リソースが無限大にあれば話は別だけど。それとも企業のように、数千、数万の単位の同一・均一品質の物資を、安全性を確保した上で一度に送れるのかな? 無理だよね。

結局、それに近いことができるのは「お金」での支援ということになる。お金は色々なものに置換でき、お金そのものは体積も実質的にゼロに等しく、腐敗などもしないから、集約させた上でその時その時に必要なものに変えて役立てる事ができる。

恐らくは近いうちに主流コンビニや関連業界で募金活動が始まるので、その窓口に思いを託すのが一番。承認欲求を充実させたいのなら、募金額をアピールすればよい。


で、実際に情勢がある程度落ち着いて、行政などがボランティアの公募を行うようになってからのお話。ガイドフックにも書いてあるけど、勢いとか自意識だけで参加するとかえって足手まといになるどころか被害を拡大しかねない。

このような、ある程度以上の知識を持ち、規律だった行動ができるからこそ、災害時には自衛隊とか軍が活躍することになるんだよね。

ともあれ、まずは時間も物資も距離も圧縮した形となっているお金で貢献するために、コンビニなどの募金窓口の開設を待ちたいところではある。

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このページは、不破雷蔵が2017年7月 7日 07:08に書いた記事です。

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