若者の和菓子離れとかいうけれど

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いま、和菓子を食べないという若者が増えている。株式会社オールアバウト、有限会社春華堂の調べによると、10代の66%が主に洋菓子を購入すると答えており、和菓子を購入すると答えた人は10%を切っている。

「若者の●×離れ」的なワードは一歩引いて耳を傾ける必要がある。現在の状況しか見ていないとか、精査する対象が小さすぎる、極端な例過ぎるとか。今件の場合も、和菓子と若年層の関係について今だけでなく昔との比較をした上で話さねばならないのに、今の話しか出ていない。消費動向調査などで過去のデータと比較して、数字の上で「金額が減ってる」とかいうのならともかく、ね。

また、お菓子市場を客観的に眺めてみると、昔と比べて洋菓子の数が増えているのは否定しない。コンビニやスーパーでも洋菓子の種類、数は明らかに増えている。それだけ多様化すれば、選択肢の1つである和菓子の選択量が減るのは当然の話。漫画を供給する媒体が紙以外にネットも登場すれば、紙の購入量が減るのと同じ構造。


和菓子そのものも目にする機会はあるのだけど、親族周りの関係やらイベントが減っていることもあり、その機会で目にするってのは確かに減っているのかもしれない。

他方、最近ではコンビニのスイーツ攻勢も、棚をよく見ると洋菓子だけでなく和菓子もあったりする。単純な和菓子だけでなく、和菓子をベースにしたアレンジ系のものとかもね。


このリラックマな練り菓子も、結局和菓子の区分に含まれるから、知らず知らずのうちに和菓子を楽しんでいることになる。


また指摘の通り、求肥にしても、食べているけど名前を知らないだけってのも多分にあるはず。一部の限られた状況、環境、業界内の出来事のみで、全体を推し量ることのリスクの良い例なのかなあ、「若者の和菓子離れ」ってのも。

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このページは、不破雷蔵が2017年5月20日 07:37に書いた記事です。

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