パワーポイントと霞が関曼荼羅と

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プレゼンテーション、講演をする際に説明用の映像として出力のために作り上げる解説スライド。パワーポイントで作る人が多いけど、スクリーン投影が前提の場合は小さい文字では読めないので、必然的にでかいものとなる。他方、そのスライドを手元に残すために持ち帰りたい人にとっては、細かい資料の方がありがたい。なんだか矛盾。

以前も言及したけど、投影するスライドはあくまでも概念的なもの、解説サポート的な存在で、解説そのものではそれを骨組みというか足がかり的なものとして、色々と肉付けしながら説明していく。聞き手側はおそらく同時に配られているであろうスライドと同じ内容のプレゼン資料に、講演の内容を書き記しながら補完していく。いわばスライド≒プレゼン資料は塗り絵みたいなものと思えばよい。細かい資料に需要があるのなら、別途作って提供するのがベスト。


官公庁資料ではこのパワポ資料、いわゆる霞が関曼荼羅的なものが流行りだけど、これは多分に「分かったつもりになれる」という呪文をかけることができるから。これが曲者で、つもりになれるだけであって本当に分かった領域には足を踏み入れられないので、それのみでは単なる無駄と指摘されても仕方がない。その資料を基に根幹部分を精査する時に、はじめて役に立つ。骨を見ただけでは全体像はつかみにくいという感じ。あるいはテストの過去問をコピーして勉強した気分になるような。

そして指摘されている通り、この霞が関曼荼羅的なパワーポイントによるスライド資料は「仕事をしているつもり」をアピールするのには、受け手にとっても発信側にとっても、きわめて都合の良いツールであったりする。当たり障りが無いのだけど、何の解決にもなっていない......というと言い過ぎかもしれないけど。


まぁ、官公庁の公開資料でもいわゆる霞が関曼荼羅的なパワーポイントのスライド資料でオシマイってことはなく、実資料やデータも同時に提供されているので問題はない(先行発表の概要時点では、この曼荼羅だけしかないってケースもあるので頭を抱えてしまうのだけど)。

また、指摘されている通り、企業向けイベントに限らず、さまざまな方法論として無料体験者にはポンチ絵的なスライド資料のみ、有料の参加者には詳細な資料を別途提供するって形で差をつけるのは、興味深い視点に違いない。要はスライド資料が無料体験のお試し版で、実資料は有料製品ってわけだ。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年5月 1日 07:33に書いた記事です。

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