若年層はスマホでも漫画を読む傾向に、との話だけど

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視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 宮本淳)は、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン モバイル ネットビュー)のデータをもとに、2017年2月のマンガアプリの利用状況を発表しました。


まず、マンガアプリの利用者数を見ると、2017年2月時点で100万人を超えているのは6サービスとなり、1位は「LINEマンガ」の279万人、次いで「comico(コミコ)」の260万人、3位は「マンガワン」の247万人となりました。4位以下は100万人程度の利用者となり上位3アプリと100万人以上の差がありました。また、過去6ケ月間の利用者数の推移は、ほぼ横ばいでした(図表1)。


先日調査会社のニールセンから発表された、漫画提供をするスマホアプリに関わる調査結果。これまでは漫画というコンテンツを読むための媒体が紙だったというだけの話で、今ではそれに加えてデジタルデータも加わり、そのデータを読めるようにしたのがアプリに他ならず(実際には紙媒体は手元に残るけど、アプリは多分にして「逐次提供側にあるデータを閲覧している」だけとの違いがあるのだけどね)。

で、かさばらないし軽いしどこにでも持っていけるなどの利点から、漫画アプリの利用者が多いよね、ということで注目されているとのお話。LINEマンガが多いけど、これは多分にLINEの利用者そのものが多いから、その連動性によるもの。その観点ではcomico:コミコとかマンガワンの奮闘ぶりに要注目。一人当たりの利用回数の差異は掲載コンテンツ量の違いにあるのかも。


で、利用者における年齢階層別比率。これをもってリリースでは若年層がスマホから漫画を読む習慣が定着とあるけど、ちょいとデータの読み方が違うかもしれない。今件は利用者内における年齢階層比率であって、例えばスマホ利用者全体比とか、年齢階層別人口比ではないのだな。漫画アプリを利用している人のうち、若年層が多いのは事実だけど、それだけをもって若年層全体が漫画をスマホで読む習慣が定着とするのは性急に過ぎる感はある。利用者は若年層が多い、現状ではこれぐらい。

また、男女比の差異とか年齢階層比もまた、掲載コンテンツとか運営会社の方策とか操作系とか、さらには他ツールとの連動性が多分に影響する。掲載漫画の傾向と合わせ分析すると、色々と面白い動きが見られそうだけどね......。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月29日 07:00に書いた記事です。

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