高齢者の交通事故発生リスクは絶対件数だけでなく免許人口比率でも高い

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これは本家サイトの交通事故周りの記事でも何度か指摘している話ではあるけれど、警察庁ではこんな感じで高齢者が引き起こす交通事故に絡んで、有識者会議を断続的に開催し、対策を練っている。昔と比べて変わらないはずでは云々という声もあるけど、ちょいと環境を考えてみれば「65歳以上の高齢者のうち、より歳を取った人が増えている」「少子化や地域の過疎化に伴い徒歩範囲で行ける場所に商業地域が無い状況が増えている、一人暮らしも増えているので同居人に任せることができない」「自動車の普及率は向上中」などから、高齢者の事故比率は増加して当然の話ではある。

で、今件は単なる年齢階層別・免許人口10万人あたりの交通事故死亡者数だけではなく、第一当事者(事故において責任が重い側。大体は加害者側)か否かまでが書かれている。

高齢者以外に若年層、具体的には未成年者が特に交通事故死亡率が高いのはよく知られているけど、今件資料を見ると第一当事者の率は高齢者と同等かむしろ少ない。重有責な割合は高齢者の方が多い状況となっている。

第一当事者の数などは警察庁の定例的な年次報告では出てこない場合がほとんどなので、この類の資料は大いに参考にしたいところではある。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月22日 07:15に書いた記事です。

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