厚労省の自殺対策に関する意識調査と23.6%を2割と表現するのはありやなしや

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「本気で自殺したいと思ったことがある」と回答した割合は23.6%(前回23.4%)と横ばいで、「最近1年以内に自殺したいと思ったことがある」割合は全体の4.5%(同5.3%)とわずかに減った。

厚労省の発表データとはあるけれど、実は厚労省のプレスリリースとか新着情報では反映されておらず、内部の調査研究一覧からその更新内容を確認できる。手続き上のミスか、あるいは面倒なのでプレスリリースの類は出していないのか...いずれにせよ、あまりよろしい話では無い。

で、記事に登っている「考えたことがあるか」は過去に一度でもあるかないかという話。また、「その中で」過去1年以内に考えたことがある人は18.9%。長い人生の間には結構そういう経験もあるだろう、とう感は否めない(生存者バイアスも多少は存在しているだろうけど)。

今件では該当記事の表現の仕方にもちょいとスポットライトが当たっている。2割とあるけど実際には23.6%。2割強とか2割台とか1/4の方が適切じゃないかなという指摘。文字数の制限云々ってのはあまり関係が無さそうだし、あまりこの辺りの数字的な話の記事を書くのが得意では無かった人なのかなあ、意図的に少ないように見せるという意図まで働いているとは考えにくい。ぶっちゃけると、単に雑。


今件の記事を書くために再度資料を読み直して気が付いたこと。これ、結構マズい結果だよね。報道側にしてみれば。因果関係の説明には資料不足ではあるけれど、少なくとも相関関係として、自殺関連報道が自殺想起への後押しとなっていることが明確化されてしまっている。特に「自殺の手段や場所に関する報道」への影響が著しい。

まずはこの辺りの話を報道界隈自身がちゃんと伝えるか否か、注意深く見守りたいところ。時間があれば過去の調査結果とつき合わせて検証してみたいところではある。

            

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このページは、不破雷蔵が2017年3月22日 06:58に書いた記事です。

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