安全は安心を生むが、安心は安全を生まない

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「 「豊洲が風評に負けて放置されるのは、科学が風評に負けたことになる。これはまさに国辱だ。世界に(対して)日本が恥をかくことになる」と同じように、ピンとくる科学系、論理的なパワーワード。安全は安心を生む。その過程で指導者、リーダーの力が、そして公知するさまざまな媒体、メディアの力が求められる。

他方、いくら安心しても安全は生まれない。大丈夫だ大丈夫だと思っていても、実情が悪化するばかりなら、状況は好転せず、悪化し、破たんは起きる。虫歯で歯が痛いのに「これは気のせい、大丈夫だ」と思って放置していると、悪化してえらいことになるのと同じ。「虫歯じゃないから大丈夫」と思うだけで虫歯が治るわけじゃないよね。


今件、つまり現都知事と愉快な、もとい赤いな仲間たちによる「安全だが安心ではない」発言は、マッチポンプもさることながら、科学や数理の軽視、感情論の振り回し、事実の軽視ということに直結する。それは震災後の被災地差別と何ら変わるところはない。

そして感情論は物差しで測ることができないので、どのようにでも自在にコントロールできる。極論として相手の感情論に対し、受け手側も感情論で殴り返すことだって正当化されてしまう。それは単なる野蛮人の世界でしかないのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月16日 07:30に書いた記事です。

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