任意投票型のネットアンケートは世論調査の代替にはならない

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インターネットの普及浸透に伴い、意思疎通の手段の一つとしてネットを用いるのが半ば以上当たり前となり、以前のように「対面調査」「電話調査」「書類のやり取りによる調査」と比べれば精度が低いとか調査対象母集団に偏りが生じるとかいう話はあまり聞かれなくなった。

他方、指摘されている通り、ネットによるアンケートはその手法によっては、単なる人気投票でしかなく、世論調査の代替にはならない。これ、実は従来の調査方法と何ら変わるところは無い。

指摘されているのはインターネット経由で不特定多数に向けて質問を成すようなスタイルではなく、回答フォームを公開の場に設置して誰でも投票できるようなスタイルのもの。そう、これって、漫画などでよく行われる人気キャラクタ投票とか、街角で時折見受けられる、何らかの運動団体による公開シール貼り調査と同じなんだよね。他人の投票行動が見えてしまう環境での投票ってのも、回答者の思惑を揺るがすのでアウト。人気投票とは成り得ても、世論調査にはなり得ない。

要は調査対象母集団が片寄るので、言葉通り「人気投票」以上の精度にはならないということ。たとえば今の北朝鮮で「偉大なる指導者を支持するか否か」と尋ねるようなものなのだな。調査対象母集団が最初からランダム化されている、不特定多数からの抽出と同じような設定で、その上であくまでも回答ツールとしてインターネットが使われているのなら、インターネットも世論調査として使え得る。相応のウェイトバックが必要だけど。

でもニュースポータルサイトで時折見受けられる、人気投票スタイルの調査は、面白半分でとかネタ的なものとして楽しむ以上の価値は無い。その実情を認識する必要はあると思うよ。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月12日 06:47に書いた記事です。

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