終わるものと初の重版をするものと...雑誌界隈の悲喜こもごも

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フリーペーパーながらも政治や社会、エンタメなど幅広い話題の時事情勢解説や、著名人へのインタビューで若い男性を中心に高い支持を得た。しかし、2015年7月に休刊を発表。Web版だった「web R25」にデジタルデバイスからのアクセスが増大していることに対応するためだった。

そういやR25って前まではフリーペーパーで展開していたのがウェブにシフトして、時々企画ネタとしてペーパーが復活していたような気がする。自分の行動ルートでは見かけなくなったので、どうなったのかあまり確認はしていなかったのだけど。ただ、時折見かける特装版でも、以前言われていたような魅力は無く、なんかどこかで見たような話のコピーというか、当たり障りがなさすぎるというか、ずっと素麺だけを食べさせられているような感じ。

ビジネススタイルの模索が上手くいかなかったのと共に、コンテンツの質の維持向上ができなかったのも要因なんだろうな。

ファッション誌『CanCam』4月号(2月23日発売)が1982年の創刊から35年で初の重版となったことが1日、明らかになった。同号ではダンス&ボーカルグループ・AAAを特集しており、小学館によると「売り切れで買えない」という読者の声が相次ぎ初版の11.5万部から急きょ2万部を増刷、4日ごろから店頭に並び始める予定だという。

他方、創刊以来初の重版というおめでたい紙媒体の話も。1万2万部程度の雑誌の重版ならともかく、ベースが11.5万部だから、結構なインパクトがある。やはり趣味の多種多様化とネットによる情報伝達の容易さを受けての情報の一極集中化傾向もあり、受ける時には一気に受ける感じなんだろうなあ、と。見方を変えれば、ビッグウェーブを定期的に起こすような切り口を見出せば、底上げが出来るに違いない。

ただその分、リスクも大きくなるけどね。一発屋の連続は、段々とエスカレートしていく傾向があるし、その魅力に勝てる人は滅多にいないから。

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このページは、不破雷蔵が2017年3月 2日 07:24に書いた記事です。

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