エンゲル係数と食の変化と

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先日家計調査の年報の最新データが更新されたこともあり、また話題に登ってきたエンゲル係数の話。当方の精査はもう少し後になるのだけど(同じタイミングで最新データが更新された労働力調査の方が先)、ちょいと自分自身の覚書も兼ねて。

エンゲル係数ってのは家計の消費支出に占める飲食費の割合。要は税金などの非消費支出を除いた生活費の中で、食事などの代金がどの程度の割合を占めるかってこと。昔は食の差異が(上層階級を除けば)さほど違いは無く、金額も低めだったため、環境による違いはさほどないことから、その額が定数的な使われ方をした次第。東京ドームの広さとか、たまごやマクドナルドのハンバーガーの価格みたいなもの。

で、昨今はその値が上昇しているので景気が悪くなったという話が出ている。景気の良し悪しはともかく、エンゲル係数の上昇は景況感とは今や連動していないと見て良いのではないかな、というのが当方の考え方。詳しくは上記に挙げた去年の記事にある通り。

高齢化の浸透で元々エンゲル係数が高い層のウェイトが積み増しされている、コンビニやスーパーの普及浸透と食品の多様化で中食の需要が増えている(これは家計調査だけでなく国民健康・栄養調査やJC総研の調査でも明らか)などにより、食が単に空腹感を満たすものから楽しむものへの変化が加速しているんだな。結果として食へのウェイトが増し、金額も積み増しされている。中食系や調理用食材の需要が金額ベースで大きく伸びているのだから、それを購入する人たちの出費が増えるのは当然の話(本来順序は逆なのだけど)。

極端な例えをすると、先のたまご価格指数なら昔はSサイズだったのがLサイズ、マクドナルドなら素のハンバーガーだったのがチーズバーガーやダブルバーガーになっている、という感じだろうか。むしろ食ベースでは豊かになっていると見た方が良いのだろう。

コンビニが食生活に占めるウェイトの大きさは、先に挙げた【日々のチョコレート購入性向をグラフ化してみる】でも正月向けスイーツの動向からも示唆した通り。この10年足らずの間に、スーパーやコンビニでどれほど食周りの環境が変わったか、思い返せばすぐに分かるはずなんだけどな。

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このページは、不破雷蔵が2017年2月18日 07:16に書いた記事です。

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