日米首脳会談のようすで映し出されるトランプ氏の笑顔を見て

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繰り返しになるけど当方はトランプ米大統領の政策姿勢を諸手を挙げて賛同信奉しているわけでは無い。是々非々で考査すべきではある...というのは同氏に限った話ではないのだけど。他方、大統領選挙以前から現在まで続いている、米国内の報道姿勢や在米知識邦人と呼ばれる方々の少なからずが発する情報の偏向ぶりに改めて唖然とし、それを正当化して振り回す様相に危機感すら覚えている。

今回の日米首脳会談において一次ソースから直接配された写真がツイッターやFacebook、動画サイトなどに掲載され、もりもりと目に留まるようになったのだけど、出てくる写真の印象が正直別人感。なんかアメリカの田舎のおっさんのにこやかな様子にしか見えないんだな。

これまで報道で流されてきた写真や映像は、大抵がしかめっ面だったり逆切れ状態だったり、怒髪天をついているようだったり、口をへの字に曲げていたりなど、なんかいつも怒鳴り散らしている、タチの悪い万年平課長みたいな感じだった。それとはまったく別の物。

まぁ当然、写真などが撮影されるのを前提に、そして首脳同士の対談である以上、作り笑顔であることは多分にあるのだけど。そして顔で笑っているから全幅の信頼を寄せる云々ってのはありえないのだけど。

見方を変えると報道メディア側が流していた写真は、半ば意図的にそういうものを選りすぐっていたのかなあという感は否めない。これは米国報道機関に限らずの話で、どこにおいても行われること。指摘の通り麻生氏に関しては良く知られた話。

キャプションの無い写真は「イメージカット的な写真」でもあるのだけど、まさに「イメージ」なカットなわけだ。配信側が自在に選択できるとの観点で。債券派の経済専門家が今の日銀の総裁に関して語る際に、必ずと言ってよいほど背景の暗い、悪役がそこに座っているかのような写真ばかりを選んでいるのも良い例かな、と。

これはいわゆる印象操作の方法論ではあるのだけど。読み手として注意するのはもちろんのこと、文章の作り手サイドとしても、そのような悪手をしてしまわないように、気をつけねばなるまい。効果が出ているうちは良いかもしれないけど、その手口がバレたらそれまでの記事に対する信憑性だけでなく、書き手自身そのものも疑われるようになるからね。

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このページは、不破雷蔵が2017年2月12日 07:30に書いた記事です。

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