テレビや新聞、雑誌やラジオなどの4マスは訂正に同じ場所で同じ尺を使うべし

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例の「ためしてガッテン!」における睡眠薬と糖尿病絡みの話で多方面の専門セクターからフル突っ込みを受けた件。配慮が云々レベルの話では無く、番組の、さらには局レベルでの問題ですらある感は否めない。先日ネット周りでDeNAのWelqを皮切りに、同様の話に関して問題提起がなされていたばかりだというのに。中途半端な幕締めでは、ネットはダメでテレビは良いの? というバカげた話になってしまう。

で、この類の問題報道やら番組やら記事やらが成された際に、必ずと言ってよいほど指摘されるのが、「同じスタイルで訂正すべし」というもの。これは非常に理にかなった話ではある。

指摘の通り、該当するメディア内のコンテンツを取得して情報を得た人は、そのコンテンツしか見ていない可能性がある。その人に正しい情報、間違えてましたとの周知を成すためには、同じようなスタイルで、同じタイミングでやらねばならない。タイムマシンを使って過去に戻り、その番組自身に被せるわけにはいかないから、周期的なものなら次の機会に、同じ尺で。

現状では違うメディアでちらりと、あるいは同じメディアでも元の問題のあるコンテンツを見る人は目に留めないであろう場所にちらりと周知させるだけ。これでは「謝ったという状況証拠づくり」と揶揄されても仕方が無い。たとえば交通事故の目撃者を探す際には、事故現場に立て看板をかけ、さらに同一週の同一時間帯に聞き込み調査をする。それと同じ。それをテレビも新聞も雑誌もラジオもほとんどしていないのは、本位で謝罪しているわけでは無い、間違いを周知させようとする気持ちがいい加減なものでしかないという証拠。

法的なレベルで縛りを作っても良い気はするけどね。個人的には。報道の自由と正当性と信憑性を維持するためにも、必要な決まりだと思うよ。嘘ついても「てへぺろー」と部屋の片隅で壁に向かって頭を5度ばかり下げればそれで済むとなれば、誰が語りを信じる事ができようか。

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このページは、不破雷蔵が2017年2月28日 07:53に書いた記事です。

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