お金がすべてではないけれど、お金は多分に問題解決に貢献するのもまた事実

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例の大阪市のプログラミング教育の事業者に関しては色々と背景や裏があるような指摘もあるけど、同時に以前、地方のお役所周り関係で「人を雇って事業を起こしたいが対価は支払えない」との愚痴があり、「予算を調達しなければ話は始まらない」とのツッコミに対して「だって金が無い。でも事業は起こしたい」と子供の駄々こねをそのまま大人がやっている図式が展開されているを見たことがあるので、案外素で「タダでもやる人いるかもな。いたら俺の評価につながる」ぐらいにしか考えていないような気がする。

で、その直後にこんな話が出たりして、お金はすべてを解決するわけではないけど、重要な要素に違いはないのだよな、という感を改めて覚えたりする。人手不足、人材不足ってのは多分に、それを調達するための条件を整備せずに騒いでいる部分が多々あるのではないだろうか、と。意図的なのか、無意識のうちになのかはさておくとしても。

「金を出しても人は居ない」との反論も時々見聞きする。人材プールが枯渇しているような状態との説明。確かにそのようなケースもあるだろう。しかしそれだから金を出さなくてよいとする考え方は問題外。

金を出し続ければ雇用市場は育つもの。「あの界隈なら儲けられる」となれば、人は集まり技術は習得され、その業界の人材の層は広く、そして厚く育っていく。今がやせ細っているのなら、なおさら投資をして育てていかねばならない。駄々をこねても人は生えてこない。

逆の話はよく聞くよね。良い技術だがお金にならないので皆辞めてしまう、とか。それを知っていれば、投資こそが必要不可欠であるのはすぐに理解できるはずなのだけどね。


無論同時に、指摘の通り技術の集約化と向上がなされ、コストダウンによる解決法も模索されるだろう。アマゾンの倉庫とか、先日ニュースになったレジの自動化などが好例。ただしすべての市場でそれがなされるわけでは無いし、全部が無人化できるわけでもない。いずれにせよ、投資は必要なのだな。

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このページは、不破雷蔵が2017年1月14日 07:17に書いた記事です。

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