「電車でベビーカー反対2割」という話

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電車などでのベビーカー使用に「反対」の人が2割に上ることが、国土交通省の意識調査でわかった。


国土交通省は2014年、電車やエレベーターなどではベビーカーを基本的に折りたたまずに使えるとのガイドラインを決め、使用をうながすベビーカーマークを導入した。しかし複数回の調査で、電車などでのベビーカー使用に反対する人は最高で21.1パーセントに上った。


......ということで先日ちらほらと話題に登った、ベビーカーの利用に関するニュース。この類のは調査結果の報道された部分だけでなく、調査そのものを見る必要がある。報道の際に誇張されていたり、調査の様式が色々と想像しているのと違っていたり、報じられていない部分まで合わせ見ると随分と印象が違ってくるからね。今件にしても「2割もいるの?」という形で伝えられているけど、むしろ2割しかいなかったのか、8割は否定・中立だったのかと見れば、相応な結果ではないかなと思うのだな。その通りなのか否かは実調査結果を見ないと何とも言えないけど。また、反対派とはいえ、どのような意味での反対なのか、どの程度の強度なのかは分からないし。

で、その調査自身は「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」の最新回である第7回で提示されたもの。開催日が一致しているのだよね。ただ、まだ議事録や配布資料の類はネット上に開示されていないので、しばらく待つ必要がある......ということで数日待ったけどまだ未公開なので、取り急ぎ覚え書きとして。

内閣府でも過去に類似の調査をしているけど、否定派は1割強だった。まぁ、ゼロってことはありえないし、詳しい状況で判断は変わってくるからね。

個人的にはベビーカーであろうとなかろうと、公平に判断をすべきであるし、当事者も自身の現状を認識した上で判断を成すべきではないかな、と。公共交通機関でベビーカー......に限らず通常の歩き以外の様式で利用している人に嫌がらせをしたり難癖をつけるのは言語道断でしかない。それは見た目がちょっと違うからからかう子供と同じ所業。

他方、実行動上に影響が生じないのならともかく(例えば見た目とかね)、何らかの違いが生じてしまうのなら、当事者自身も色々と考えた上での行動が必要なのかもしれない。通勤ラッシュ時は極力避けるとかね。当方もかつて入院する前に体調が大変悪化していた時には、行動そのものが非常に遅くなり(呼吸がかなり困難だった)周囲に迷惑をかけかねない状態だったので、電車の利用を随分と早い時間にずらした経験がある。それは差別されているからとかじゃなく、自分自身も含めての安全策であり、配慮であり、賢い選択だと思うのだな。

......まぁ、通勤電車に限れば、例えば女性専用車両を用いるという手もありなのかなあ、という気はするけど。むしろそちらの方が混んでいるのかな?

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このページは、不破雷蔵が2016年12月12日 06:49に書いた記事です。

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