120円のスマホアプリの機能限定版が「高い」「完全版にしろ」「ダマしだ」とする風潮

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「スマホアプリは悪い文化、粉砕する」といった、どこぞで聞いたような言い回しがふと頭に浮かんでくるお話。スマートフォンの普及浸透で、ゲームの類はスマホアプリ経由によるところが多くなり、当然そのスタイルがスタンダードになると、その様式に従わない、違うものは「おかしい」との認識を持つようになる。で、スマホアプリはその多くが無料のもので遊ばれている、有料でも数百円台。ゲームのビジネスモデルとしては広告料だったりゲーム内の有料サービスやアイテムがメインだったりするわけで、これはパソコンのオンラインゲームと変わらない......というかそれがさらに極端化した感じ。

当然、その様式でないものを「高い」と考えてしまうのは自然に違いない。普段から無料、あるいは1個100円の菓子パンやおにぎりを食べている人にとって、一つ1500円のデザートは高いようにしか見えない(経験則多分に含む)。

若年層を容易にゲームの世界に誘導するのには、無料や低料金の窓口を開くのは容易な方法ではあるのだけど、それに慣れさせることによって、実は業界全体で首を絞めているのではないか......という指摘は大いに同意する。実はこれ、電子書籍周りでも起きている実感がある。冒頭のアレはむしろ「フリーミアムは悪い文化、粉砕する」と表現した方がよいのかもしれない。


「経験していないのだから、そのような感想を持っても仕方がない、むしろ当然」との指摘も納得ができる。ただ、注意事項を読む・読まないの話はそれ以前の問題で、単に軽率でしかない気がする。「自分が想ったから」で暴れてしまうのは仕方がないとしても、それを指摘されて「しまった、自分は間違っていた」と頭を下げて訂正するのならともかく「自分は間違ってない」「騒げば何とかなる」的な騒ぎ得、ごり押し的な風潮が見られるのは、昨今の相場云々とは別次元の話となるのかもしれない。

スマホアプリゲームの普及で多分なゲームユーザーを創生したのはいいけれど、その中身は企業が想定したようなものではなく、別の世界観を持つ人たちが多数を占めていた。育てていたハムスターが実はグレムリンだった、的な感じではある。これらの人たちの様式にあったものを創るように自らの施策を変えていくのか、あるいは少数派となってしまったかもしれない既存の価値観を持つ人たちを優良顧客として大事に取り扱うのか、その双方が共存できる場を提供するのか。

ゲームのビジネスはこれまで以上に手探りでいばらの道となっていくのだろうなあ......という感は否めない。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年12月15日 07:35に書いた記事です。

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